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下に書いている「ブロークン・エンジェル」 を読んでいて、
田口俊樹訳文はとってもカッコいいのですが、少々気になった言い回しがありまして。


「過たず」


これが頻出するのです。
いえ、使い方は間違っていませんし、そういう意味で問題なわけではなく。
私の日常言語のボキャブラリーに無い、というだけのことで。


うーむむ。


自分であれば、と考えると。
昔風な雰囲気の物語になら、そういう古めかしいムードのある文章には使う――かもしれません。
あるいは、クライマックスに一度だけ、ということであれば、使ったりするかもしれません。

でも頻繁には「あやまたず」なんて使わないなー、ちがう副詞をあてるだろうなー、と思います。


なので、
どうしたのだろう、訳者さんのマイブームなのでしょうか?
と気になりまして。


まあでも、自分では気がついていないだけで、

私自身も「そんな日本語聞いたことねえよ」的なマイナーな語りをしているときがあるのかもしれません。

こればかりはなー、読書傾向も人それぞれであるわけで、一概に何が一般的とも言いにくい話ですよね……。



おっと、

そういえばこれは誤植の話ですが、

下巻で「エンヴォイ」「コンヴォイ」になっているところが一箇所あった…… (おしい!!)