ロマノフ王朝の生き残り、アナスタシア皇女の謎に迫るミステリー!と書こうとしてすでに「ラフマニノフ……」とハッキリ間違いかけていたので(よかった気がついて)、わたしの個人的な脳の老化は置くとして、日本人の認識ってこんなもんでないかと。
アナスタシアを名のる女性は、すでに亡くなっていて、謎が明かされたからと言ってどうなるものでもないのですが、「死後であっても、人の不名誉は晴らされなければならない」という御手洗さんの騎士道精神(この人を動かしてるのはどうもコレのようだな……)によって、物語はすすんでいきます。
それよりも胸が痛んだのは、冒頭の石岡くんの「御手洗が、私と日本を捨てて、北欧に行ってしまう前年……」という書き出しでしょうか!!
でもさー、石岡君の目を見はるよーな知性の減退ぶり(ゴメン)を思うと、御手洗さんが離れていったのは、むしろ愛だろ……。
里美ちゃんという相方を得て、今のほうが生き生きしてるじゃないですかー。
というわけで、久々の御手洗・石岡コンビに会えて、ロマノフ王朝にも詳しくなれるという、お得な一冊。シリーズ未読の方にもオススメです。
(評価★★★)
そういえば、龍臥亭の数年後の話(龍臥亭幻想)が出てるみたいですけど、未読なので、その後の石岡くんの人生が分かりません。心配だな……。
それより気になるのは、写真が曲がってることだったり(スミマセン見逃して……)。