下でキャロルがどうとか書いたせいで、数年ぶりに読み返してしまいました!
脚本家兼役者であるウォーカー。孤児である彼がウィーンで、自分そっくりの肖像をもつ男の墓を見つけ、とんでもない出生の秘密に巻き込まれていく物語。
というと、とってもフツーに聞こえますが、この出生の秘密とゆーのが、まったくとんでもないビックリ展開。
こんな荒唐無稽な話を、飽きさせることなく読ませるのは、細部に真実が宿っているせいでしょうか。
「結婚生活とは、手入れの必要な黄金の時計のようなもの」というくだりに感心したり。
全編が、警句や皮肉や愛情や死という魔法にあふれた、驚きに満ちた物語だと思います。
こんな角度から、人生を見ている人がいるんだなあ……。
これらの語りを、生き生きと再現する、翻訳者の手腕もまた素晴らしい。
もっとガンガン邦訳を出してもらいたいのですが、それにはガンガン売れてもらわないと。
というわけで、既刊は全てオススメです!
買ってください!(おちつけ)
ああでも、「沈黙のあと」のラストのアレはどうだろ……。アレはないよな、アレは……。
(評価★★★★★)