雪の夜とタダタケとラテンと(その1)
毎年3月はじめの土曜日の夜の紋別では、「雪の夜のつどい」と題して文化連盟所属の、それこそ合唱から吹奏楽からギターからフラメンコなど、さまざまな文化団体が出演する合同演奏会がおこなわれます。
僕が雄武に来てから、このコンサートに顔を出すのは4回目。
最初の2回は観客として、あとの2回は出演者として。
今年も紋別混声合唱団の一員としての出演となりましたが、今回の出演は「50周年記念」として、札幌から編曲者、ヴォイス・トレーナーの箭原顕さん率いる、スーパーコーラスグループ「SPIRITS」のステージをメインに、
紋別吹奏楽団と僕等を含めた近郊の4つの合唱団に、出演団体を絞っての演奏会が行われました。
実は、もしかすると、今回の出演が紋別混声として最後のステージとなるかもしれないので、なんとか悔いのないステージとしたかったのですが、思いとはうらはらに、年が明けてから練習に参加できたのは、ようやく本番2週間前の2月17日の月曜日のことでした。
今回各団体ごとのステージのほかに箭原さんの編曲した曲を、出演する合唱団員全員で最後に歌うという企画がありまして、その箭原さんが紋別に来られて歌唱指導されるのがこの日。
できれば全員必ず参加するように、とのことでしたので、何を歌うのかもわからないまま、とるものもとりあえずという感じで行ってまいりました。
さて、興部ドゥリームコールのAさんから、「あまりにいい男で、合唱団のメンバーが皆喜んでいる」と、(そういえばAさん、僕の後輩北海学園大学グリークラブとジョイントしたときも、そんなことを言っておったな。)噂の箭原先生、確かにヨンさまを細くしたようないい男。
おばお姉さまがたが騒ぐのも、よくわかります。
合同合唱で歌うのはサンバの曲と、ゴダイゴ、坂本九の名曲をアレンジしたもの。
リズムを取りながら歌っているうちに、ゴスペルを歌っていた頃の記憶がよみがえってきました。
もちろん、ゴスペルとラテンでは厳密には違いますが、リズムを感じてノリで歌うという点では一緒ですからね。
昔、ゴスペルでリズムがとれずに苦労したときの経験が、ここで、こんな形で役に立つとは思いませんでした。
最近はオーソドックスな合唱ひとすじでしたが、ひさいびさにこれもいいな、と思いましたね。
そして、つぎの2月18日が紋別混声の練習日。
結果的に、練習できたのはこの2回のみとなってしまいました。
演奏曲、男声合唱版で超有名なタダタケこと多田武彦「柳河風俗詩」の混声合唱版。
この曲の1曲目、「柳河」では僕がソロを歌うことになっていたのですが、12月の定期演奏会のときにすでに一度ステージに上げていましたので、「どうせなら同じ曲を歌うにしても、毎回少しは違うことをやってみたい」といつも思っていることから、今回は別のメンバーにソロを代わってもらうことにしました。
で、この日の練習でははじめてこの形で歌うことになたtのですが、正直、失敗したと思いましたね。
いや、代わってもらったソリストに不安があったわけではないのです。
うちの合唱団は、僕のいるテナーのパートが2人しかいないので、彼にソロをお願いするとなると、ソロのうしろでハーモニーをつくるハミングのパートを、一人で歌わなければならないのですね。
ところが、今回珍しくその音がどうしても取れなくて、結局本番でも不完全にしか歌えなかったのですが、自分から「ソロをかわってくれ」と言った以上、また、元に戻してくれとも言えなくて、いや~最後の最後に失敗しました。
(つづく)
