宇治十帖
結局、半年ちかくかかったでしょうか。
「源氏物語」五十四帖を、ようやく読み終わりました。
瀬戸内寂聴さんの訳で読みましたから、当然原文で読むよりはだいぶ読みやすかったのですが、やはり当時の人の考え方や生活習慣の違いなど、ところどころわかりづらいところがありましたので、やはりけっこう時間がかかりました。
例えば、当時の女性は絶対に男性の前に姿や顔をさらすことがないところなどは、まるでアラビアのイスラム教徒に近いのではないかと思えたりもしました。
また、同じ屋敷に済んでいる母と娘でも、身分が違えば会うこともかなわないなど、やはり時代が違うとしか言いようがありませんね。
五十四帖の中でも後半の十帖は「宇治十帖」と呼ばれて評判が高かったのですが、やはり圧巻でしたね。
それも、物語の最後の最後、大勢登場した女性達の最後に登場し、二人の男性に求愛されて身も裂かれるような思いをする女性「浮船」が強烈な印象を残します。
まあ、惚れたはれたでこんなに大変な思いをするなら、とっととどちらかに決めてしまえばいいのに、なんて思ってしまうのは男だからでしょうね。(汗)
ちなみに浮船を取り合う二人の男性「匂宮」と「薫の君」は、今でいうところの「肉食男子」と「草食男子」ですね。日本の男は千年も昔から全然進化していないみたいですね。