痛い映画
ようやく暖かくなってきて、花も咲き始めていた北見ですが、週末から積もるほどの雪が降り続けて、とうとう冬激しに逆戻りしてしまいました。
いつもGW前には一度か二度雪は降るのですが、これだけ本格的に降ったのはちょっと記憶がありません。
さて、今回は先日借りてきたDVDの映画の話。
何か面白そうなものはないかと行きつけのビデオ屋さんを覗いたところ、面白かった「ブーリン家の姉妹」の隣に「宮廷画家ゴヤは見た」のDVDが。
もともとヨーロッパのコスチューム・プレイものが好きだったのと、「家政婦は見た」を思わせる下世話っぽい題名と偉大な画家「ゴヤ」という取り合わせに興が引かれて、借りて見てみることにしました。
もちろん、パッケージに一番大きく顔が写っているナタリー・ポートマンに引かれたのも大きな理由ですけどね。
で、感想ですが、さすがに「アマデウス」を撮ったミロシュ・フォアマンの看板は伊達ではなく、とてもよい映画でした。ただ、「面白い映画」だったとは言い難いですし、フランス革命前後のスペインのことや、ゴヤのことがわかっていないと理解するのが難しいという意味では、見る人を選ぶ映画でしょうね。
それに題名にも書いたとおり、いろいろな意味で「痛い映画」ですから、観るにはそれなりの覚悟が必要です。
ちなみに僕は、この映画を観て以来、いまだに首の後ろがいずいです。
これがどんな意味かは、映画を観ればわかると思いますが‥
この映画”Goya's Gost"の日本語の題を「宮廷画家ゴヤは見た」とした理由が、分からない訳じゃありません。
やっぱり「家政婦は見た」にあやかってつけたのでしょう。家政婦同様、一介の宮廷画家が上流階級の隠された面を見る、というように見えないことはないですから。
でもナポレオン侵攻後、ゴヤが自分のことを「国王の画家」(宮廷画家)と言っては皆に馬鹿にされることでもわかるように、宮廷画家というのは決して上流階級に属さない地位ではないのでしょう。
大衆に人気のある風刺画家でもあったことから、今で言う「セレブ」の1人であったことは間違いありません。
まあ百歩譲っても、決してセンスの良い題名ではありませんが。
どうも、ゴヤです。
これはゴーヤ。
ゴヤは、スペインでもっとも尊敬されている画家であるばかりではなく、今でも世界的に有名な画家の一人でもあります。
宮廷画家として、王侯貴族の肖像画に力を振るったばかりでなく、
人間や世の中の生命力、荒々しさ、残酷さといったものを表現した画家でもありました。
映画の中ではゴヤ自信は狂言回しであり、ドラマの傍観者としての立場しか与えられていませんが、映画そのもので彼の絵画における生命力、荒々しさ、残酷さを表現したと言えるかもしれません。
登場人物の全てが美しい面と醜い面を同時に持ち、単純な感情移入を許さないという点では、やはりこの映画は観る人を選ばざるを得ないのでしょう。
それでは、また。





