大学3年生の時に留学した彼女は、4年の夏に帰国したので、
「とても、このまま慌てて就活する気にはなれない。
留学して、むしろ、さらに勉強したくなった。」
と言って、院へと進学した。
が、考えてみれば、院は2年なので、卒業後就職するのなら、
もうこの秋には、所謂就活を始める時期なのだ。
先延ばしにしたつもりの将来設計も、
実はたった1年延ばしたに過ぎないことに、
今更ながら母娘で気付き、内心驚いているこの頃なのだ。
「このまま、博士課程後期に進んで、
さらに将来設計を先延ばししてもいいんじゃないか・・・」
とも思う不埒な母と、
「もうこれ以上のモラトリアムはヤバイだろっ・・・」
と、企業でイッパシにお給料をいただいている大卒の友人を
見て焦る娘と・・・。
彼女の焦りも、早く自立したい気持ちも、痛いほどよくわかる。
でも母にも、この歳になったからこそ言えることもあって、
「自分が彼女の年齢の時に、こういうことを情報としてでも、
与えてくれる大人は、いなかったよなぁ~」
との思いから、ついつい多めのアドバイス・・・。
彼女にすれば、最早、口やかましい親としか映らなくなっているようだ。
この両者の解決策は何だろう。
彼女の思う通りにやらせてみることなのかも知れない。
そうすれば私が「ほらね!」と言えるのかも知れない。
けれど私は「ほらね!」と自分の主張が正しかったと
誇りたいわけではないのだ。
むしろ「私が間違っていた」と彼女に頭を下げるはめになったとしても、
彼女に素晴らしい人生を切り開いて行って欲しいのだ。
解決策はそう、私が確信犯、知恵者になることなのだろう。
「親になる」とは、「祖父母になる」とは、
そういう知恵を身に付けていく、
本来、修養の機会を与えられているのかも知れない。
そんな修養の機会が、業の深そうな私には、
これ以上ない修行として、授けられているのかも知れないなぁ~。