続き。
こうして自分の思いを見つめなおしているのは
どこかで清算しなくちゃいけないという思いがあるためだろう。

彼は現在二人の女性とつきあっている。
ふたりともうつを煩ってて、ひどくなるとODしたりリスカしたりということもあるようだ。
彼のほうからの恋愛感情はなく、いわば奉仕的な付き合い方だという。
私はずいぶんと嫉妬に苛まれなくてはいけなくなった。

じっくり話す時間があった。
それが良いのか悪いのか私たちはもうお互い思うところを
包み隠さず話してしまう間柄になれているようだ。
女性とのつきあいのこと、セックスのことまで
けれどそうして話すことで、私の中にもやもやしたものが生まれるのも当然で
だけどなぜなのかはよく分からない。
嫉妬なのか。幻滅なのか。

「○○(私)が知らない僕を他の女性が知っているから?」

たぶん、そのとおりだった。
私は彼の身体を知らないのだ。

「なら、知って欲しい。そのことで○○(私)が満足できるなら僕は嬉しいから」

そこへ来て、私はなお、考えねばならなくなった。
こうした嫉妬の念というものは、そんな方法によって払拭されるべきであるのか。

彼に抱かれることでいっとき私は、他の女性の優位に立てたと感じられるかもしれぬ。
だが彼は私「も」愛していない。女を愛せないのだから。

私は愛の為ではなくましてやお金の為でもなく快楽の為でもなく、ただ心の平成の為だけに抱かれるべきだというのか?
ありえない・・・・答えは否だ。
今になって考えること。
私はなぜ彼に惹かれたのだろう。

出会ったとき、ただ私は好奇心であの人の心の内を覗こうとした。
それでどんなこと思って生きているのか、過去をどんな思いを抱いて生きてきたのか
たくさん打ち明けられることがうれしかったし、自分が頼られている気がした。
その頃はまだ惹かれるほどではなかったのだ。

生きるのがしんどい、虚しい、人が信じられない・・・
だけど、側にいて思いを受け止め、
貴方を必要としている私がここにいると訴える。
そうすることで彼の心を「変えられる」と思いはじめた。

最初は「好きだったから」じゃない。
「死にたい」なんておかしいことで
それを治してあげなくちゃとも思っていた。
ひどい思い上がり。

でもそれを彼は指摘した。
僕は可哀想な人間じゃない。
別に救われたいなんて思っていない、と。

そのとおりだった。私はまるっきり偽善者だったのだ。
自分によって彼が救われることを夢見ていた、ただの偽善者。

この身にある汚れた自分をを削ぎ落とされるような
そんな感覚。ほかになかった。
あれだろうか、惹かれたのは。
本当は
初めての人は私がよかったのだって。
なんでそんなこと今…

「初めて」って
忘れられないものだ。
わかってる。私だってそうだった。
そんなの、とても私には。

でも彼は
もう他の人を選んだんだ。
選んだのかな……
追われ流されたのか。
本当のところはわからないけれど

私と、という期待がなかったわけではなかった。
なかったんだね…

…とても嬉しいけれど。
哀しいね。