彼の中にはそういったものが時々顔をだすようだ。
だれかとつよく依存しあいたいという心。
むろん今はそれを私に求めたりはしないけれど。
僕は本当はこうしたいんだよ、とそれを話す。
他愛も無い雑談のように。

そんな言葉は、私の心を乱すのに。
知る由もないだろうなあ。
ここ数日で突如半年前の状態に戻った…ような気がした。
ずっと霧に包まれて触れられなかった心に、
また再び少しだけ触れることが出来るようになった、
そんな気がする。

半年という時の中での積み重ねが功を成したのか
気分の症状が緩和したのか
それとも別の何かがきっかけとなったのか
よくわからないけれど。

ほんの少しだけでも
心が通じていると感じられる時は嬉しい。
反面、またいつか霧の中に閉ざされるのだろうかという
不安もあるけれど。

一方で彼の中にある死への思いは
もはやあの頃のような不安定さを伴うことなく
確固たる物としてそこに居座っているように思える。

その魂に、指先で軽く触れればやわらかく暖かさを感じるのに
掌に掴もうとすればするりと抜けてゆく。
掴まれてこの世に繋ぎとめられるのはごめんだよ、と言うように。
 信じたり愛したりすれば楽しいの?
 そうは思えないね

信じること、愛すること、
それはなんだろう。
あたしは確かに
貴方を一人の人間として
信じ、愛しているのに違いない。
恋愛ではなく友愛としてだけれど。

貴方の
心のうちにあるその闇
そして壊れやすいその心
それに魅入ることなければ
あたしはもっと穏やかに日々を過ごしてたのかも知れないけれど。

それは今のあたしよりも
幸せ?
いまはまだわからない。
でも会えなかったなんて
考えられないね。