OMMのために2つ受けたセミナーのうちもう1つは、読図とナビゲーションでした。講師は今回もストレートエリートで優勝した柳下氏、我が誇りの同級生。当日はあいにく仕事でリアルタイム視聴ではなくYouTubeになりましたが、こちらも非常に勉強になりました。意識するようになったのが、複数のルートを導き出すこと、自分のスキルで行けそうなルートを選ぶこと、リスクの少ない(迷いにくそうとかプランを変えやすいとかな)ルートを選ぶこと、チェックポイントとアタックポイントをはっきり決めること。あと、この地図のうちほとんどを占めている白い部分はどんなサーフィスか現地へ行かないとわからないんですね。したがって、変化に合わせるのも大事と。
おかげさまで、まだまだヘタながら今まででいちばん地図を読んで行動できたと思います。地図が読めるようになれば、ただついていくのとは楽しさが違います。すばらしい講義をありがとうございました!
というわけで、早速ふり返り。自分目線で地図を置いてます。
△→1→2 (下から上へ、左へ)
△→1(尾根)は、ゲレンデを登りきってからオフトレイルへ。しばらくしたら道の末端が見えたので、あとは道なり、アタックポイントで尾根にとっつきました。1→2(谷)は、その尾根を登りきって道に出て、オープンへ移ってから尾根をたどって下りながら見つけました。
2→3→4(左下から右上へ、また左へ行ってから上へ)
2→3(尾根)は、まず北側の道へ出てスタッフさん待機場所を過ぎてから実線の道で、左に道がある所をアタックポイントに
登りました。3→4(ピーク)がロングレッグ。いくつか考えた中で、2回オフトレイルに入るだけで道メインなルートを選択しました。アタックポイントは車道の曲がりからの破線の道から。
他の案として考えたのは例えばコチラ。青線は、3から下りたら北に向かう実線の道へ進み、その行き止まりから尾根に乗ってヤブ地帯へ突き進んで、その向こうの沢の道まで行くパターン。距離が非常に短く見えるのがよかったのですが、ヤブ状況と急峻すぎる下りにリスクがあるかもしれないということで不採用。黄線は、4へ行くのに道を使わない手もあるかなと考えてみました。
4→5→6(右下から左へ、そのまま上へ)4→5(尾根)は来た道を戻って車道で行き、右手に実線の道が合流した所をアタックポイントにしてオフトレイルに入りました。5→6(尾根)は元の車道へ戻ってスタッフさん待機所を過ぎても車道で、その後は実線の道で登り始め。アタックポイントは最も東の道に出てしばらく戻ってから、でしたがなかなかさがすの大変でした。
6→7→8→9→10→◎(下から上へ、左へ行った後また上へ、その後右へダーッと、最後は下へ)
6→7(鞍部)は、東側の道へ出てからはほぼ道。柵ではドアを開けて入り、堰を過ぎてからがアタックポイントでした。7→8(谷)は来た道を戻ってから車道に出ました。たしかこの頃に水がほぼなくなりました。ほとんど走っていないとはいえ700mlではさすがに少なすぎたかと反省。でもすぐさま脱水になる体調の兆しはなかったので口を開けて息をしないよう気をつけました。そして7時間が過ぎてしまい、完走できないと悟ることに…残念…今回もだめか。悲しい。でもとにかく進むしかないのでつづら折りのトレイルを、所々オフトレイルで突っ切りながら進みました。8に着いた後にどうするか話し合って、9時間に間に合わないだろうけれどもこのまま進んで全コントロールを取ろうと決めました。
8→9(植生界の角)は、どう行きましょうか?シゲ子達は、暗くなるのは怖いと思ったものの、山から下りずに尾根たどりで進むことを選択しました。方向を合わせつつ進んでいたら他にあと2チームいらしたかな?そのうち1つがお知り合いで、手前で右手方向に下山され始めたのにつられました。ちなみに地図読みで他の人につられるのはあまりいい傾向ではないと思います。いやこれは後で実感しましたね(苦笑)。さがせどさがせどコントロールはなく、結局もっと先で、ススキの生えた、どう見ても植生が違う所でした。また、この9の付近でエリートに出られていたお知り合いにも遭遇し、あ、エリートもこの辺なんだと思いましたけどもっと東へ遠くて難しい位置だったのを終わってから知りました。
ちなみにもう1案は、8で登った山をそのまま下りて、車道で南下し、川を渡る手前で実線の道に入ってから道なりに進んだあとオフトレイルを登るというものでした。この標高差よりも我々の選んだルートのほうがきっと体力的な負荷が低く済んだでしょう。
9→10(軽車道の分岐)は、9から2本めに南の谷の実線の道へ下りるのがチャレンジ。1本めに南の谷がけっこうな急傾斜で、下りられる所をさがすのがキモでした。あとはなんとか破線の道に当てられて無事に。
10→◎(フィニッシュ)は、林道で問題なく。フィニッシュ直前が春の田んぼのようなドロドロ泥んこな黒土だったのには閉口しましたが、ともあれ無事にパンチできて1日めを終えたのでした。
ひどく迷っていないのにもかかわらずタイムが遅いのは、ひとえに体力というか走力というか…がないのだと身にしみました。共同装備は相方様とほぼ半々で持っています(今回は自分が重く持ったら恨んでしまいそうだったのでそれはやめました)。自分の装備はそれぞれ自分の好きなように持っています。相方様は地図が読めて(ナビの能力もプランの能力もある)オフトレイルと下りが速い。シゲ子は地図読みはまだまだ(プランはできるようになってきたけどナビ能力がからっきし)でロード・林道・登りなら先行できる。その上で、この結果。Aに挑戦するレベルにないのかなと思いました。