彼の“欲”は、次第に強くなり、遂にはこんなことまで言い出した。
彼「今日、仕事休んで、君とずっといたい。」
彼女「馬鹿じゃないの?ずっといたい気持ちは分かるけど…。」
彼「けど、何だよ。それが俺が君を思う気持ちなんだ。」
彼女は、何も言えませんでした。
しかし、それ以降、彼は頻繁にメールや電話を沢山するようになりました。
返事が出来ないのが分かってるはずなのに、必要以上に何度も…。
そんなある日の午後、彼女はついにこう言いました。
彼女「私は、あなたの便利屋じゃないんだから。」
そういって、彼女は彼の前から去っていきました。
彼は、「俺は何をやっているんだろう?」
そう思い、彼女を追いかけました。
彼の手には、何か握られてました。
暫く走ると、彼女を見付けました。しかし、声をかけずに彼女に急接近しました。
「ドスッ!」
鈍い音とともに、彼女が前のめりに倒れました。背中が真っ赤に染まっていました。
それを茫然と見ていた彼が、突然絶叫しました。
「嗚呼嗚呼あぁぁぁ~~~!!!」
血塗られた両方の掌で、自分の顔を激しく擦りました。
そのあと、すぐに周りの男性数人に取り押さえられました。
彼女の方は、すぐに救急車で病院に搬送していましたが、その途中で息をひきとりました。
※この物語はフィクションです。登場人物は架空であり、出来事は実際とは関係ありません。