僕は20歳のときに海上自衛隊に入隊し、44歳の秋まで24年半勤めてきました。
大阪の都会から、舞鶴という地方の田舎町に来たことで、本当に生活の不便さを実感し、退職するまでホームシックになっていました。
仕事にもあまり熱心になれず、先輩や上司から怒られることがほとんどでした。
そんな僕が、あと約2年で還暦に手が届く年齢になってきたのですが、今このときに改めて思うのは「やはり海上自衛隊には感謝したい」と思うことです。
海上自衛隊で何を学んだか?と問われると、僕は「人としてあるべき姿」だと思います。
挨拶を交わす、他人を思いやる、上司や先輩を立て、後輩をかわいがる。
当たり前のことばかりですが、この当たり前ができない人がいるのも、また事実です。
教育隊という新人隊員の期間のときに、洗面台を使ったあとは、水滴を拭き取ることを班長から教わりましたが、これは船乗りとして、上甲板が濡れていると、滑ってケガをするから、それを防止するために、その癖付けをするということなんですが、こうした細かいことに気を使うことができるようになることも、自衛隊で教わったことです。
また艦艇勤務をしていたときに、士官室係や先任海曹室係といったことも経験しました。
士官室係とは、艦長や司令といった艦艇のお偉いさんに対しての接遇や、寝室の清掃なんかを担当するのですが、その接遇マナーを教わったのも自衛隊時代でした。
先任海曹室係とは、先任海曹という下士官のトップと言われる方が過ごされる場所ですが、そこでも士官室係と同じような仕事をしてきましたが、それらを通じて、人を接遇する際の態度やマナーを教わってきました。
若い頃には全く何も理解できていませんでしたが、今この年になって、ようやく理解できるようになってきました。
今年も陸海空全ての自衛隊に、多くの若者が入隊してきました。
あと10年もすれば、いよいよ令和生まれの隊員も誕生するかと思いますが、未来ある若者たちの今後の活躍を一OBとして、暖かく見守りたいと思います。
若人よ頑張れ!