禅の十牛図と「私」の獲得とヴィパサナ、自分の主人は誰か?③ | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

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占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。

 

マインドフルネス、メディテーション(瞑想)教室を開催いたします。

メンタルケア・コンディショニングにも高い効果。

 

記事下にマインドフルネス・クラスと占星術の案内ありますので、ごらんください!


 

 

 

 

今回はマインドフルネス関係です。

前回はダイナミック・メディテーションの説明をしました。

 

 

この時に説明できなかったヴィパサナ。

そして瞑想状態について、有名な禅宗の十牛図も用いながら説明したいと思います。

 

瞑想状態とは何か? というと、基本的には「私」を覚えておくことから始まります。

 

「“私”を忘れる訳はない」と思うかもしれませんが、私たちは「私」を覚えていることはあまりない。

外界の対象を意識するあまり、それを見ている自分自身は意識せずに忘れているからです。

 

例えばここまでこのブログをお読みいただいている方々であっても、おそらく意識しているのはブログに書かれている内容でしょう。

読んでいる 「私」自身の事も同時に意識されている人がいらっしゃったら、大したものかと思います。

 

どこかで自分を忘れている事に気が付かないと、全ての時間を「私がいない」状態で過ごし生きる事になる。

これは中々怖い事だと思います。

 

「私は私のことをよく考える」と思うかもしれませんが、それは自己イメージや欲求や関係性などの自分についての考えの事が多いのです。

直接的に自分を意識しているのとは違ってしまう。

 

 

 

わたしたちは自分の外部からもたらされた人間関係、情報、価値観、感情、ドラマ、によって動かされます。

これらの働きは “マインド” と呼ばれていて、強力なものです。

マインドが始まるキッカケは、始まりは幼少時の自己保存から。

例えばご飯を食べる事一つにしても、箸の使い方から学習する必要があり、その時に私たちはマインドを使います。

マインドがあるから生きて行けるのです。

 

時間が経つうちにマインドに蓄積された情報、考え、感情、夢などは形を取り始めます。

本来は関連性のない生きるための情報だったマインドですが、私たちの身体は一つだから自分のマインドも一つという誤解を生み始め、やがてそれらは一つの“人格”としてそれぞれのマインドは紐づけられる。

やがて関連づけられた “人格” というものが主体性を持ち、その人の人生に君臨し始める。

それが自我、普通に言われている私。

エゴとも言われます。

 

紐づけられたマインドはコンピューターで言えばプログラミングのようなもの。

グルジェフは100年前に「人間は機械である」と言い切っていました。

 

 

自我は自分自身の外部から投げこまれた様々な情報の複合体(コンプレックス)。

ですので脆いものであり、置かれた状況により得意になったり、崩壊したり、洗脳されたりもする。

外界の影響によって揺さぶられるし、一貫性や安定性は持てないのです。

 

自分自身の内側、マインドの中心に真の「私」が存在します。

それが意識の中心。

この「私」を意識できない以上、「私」として人生を生きるという事を忘れ続ける事になるのです。

 

わたしたちは「私」を忘れて生きるように仕向けられています。

その方が都合がいいのです。

簡単に言う事をきかせられるし、洗脳できますから。

 

生きていくうちに起こる様々な歪みを感じて、「何かがおかしい」と感じたりして解決策を求めた時に、本質的な意味でメディテーションと出会うのかもしれません。

条件が整はない内に瞑想と出会っても価値が分からないだろうと、グルジェフは言っています。

 

では瞑想においてどのようにして「私」を発見し、現実的な成果、効果を上げる事が出来るのか?

その時に説明で使える知性が、禅宗の十牛図。

 

 

上記のWikiの画像と解説ですと、

各図の解釈

  1. 尋牛 - 仏性の象徴である牛を見つけようと発心したが、牛は見つからないという状況。人には仏性が本来備わっているが、人はそれを忘れ、分別の世界に陥って仏性から遠ざかる。
  2. 見跡 - 経や教えによって仏性を求めようとするが、分別の世界からはまだ逃れられない。
  3. 見牛 - 行においてその牛を身上に実地に見た境位。
  4. 得牛 - 牛を捉まえたとしても、それを飼いならすのは難しく、時には姿をくらます。
  5. 牧牛 - 本性を得たならばそこから真実の世界が広がるので、捉まえた牛を放さぬように押さえておくことが必要。慣れてくれば牛は素直に従うようにもなる。
  6. 騎牛帰家 - 心の平安が得られれば、牛飼いと牛は一体となり、牛を御する必要もない。
  7. 忘牛存人 - 家に戻ってくれば、牛を捉まえてきたことを忘れ、牛も忘れる。
  8. 人牛倶忘 - 牛を捉まえようとした理由を忘れ、捉まえた牛を忘れ、捉まえたことも忘れる。忘れるということもなくなる世界。
  9. 返本還源 - 何もない清浄無垢の世界からは、ありのままの世界が目に入る。
  10. 入鄽垂手 - 悟りを開いたとしても、そこに止まっていては無益。再び世俗の世界に入り、人々に安らぎを与え、悟りへ導く必要がある。
 
十牛図自体は禅宗の提唱していた悟りに至る段階を比喩的に図式化したと言われています。
その禅宗の技法は結跏趺坐という座法で座ります。

禅宗は基本これ

 

ヨガになると半座で座る事も多い。

私は沖ヨガの一流派をやってましたが、

 

私がやっていた当時はアーサナから入ったのと、ヨガなのでクンダリーニと呼ばれるエネルギーの流れを重視して半座を多用していました。

 

それにクンダリーニを覚醒させるには、半座で片足の踵を会陰と呼ばれる第一チャクラ(セックスセンター)に付けて刺激した方がクンダリーニが覚醒しやすいのです。

 

逆に結跏趺坐はクンダリーニの通路から外して足を重ねて組むので、エネルギーはクンダリーニの上昇を覚醒させるよりも、身体内を循環させる感じになる。

 

手は法界定印。

これもエネルギーを循環させる。

外部にリリースして放出するという事はしません。

 

 

ヴィパサナの場合は禅宗の結跏趺坐でもヨガの半座でもよく、印も法界定印でもいいし他の印でも良い。

私が他によく使うのはチン・ムドラという片指で円を作るヨガの印です。

image

 

目線は眼を閉じたままでもよく、半眼と言って目を下側1/3くらいだけ開けた目付でも良い。

半眼の場合、50センチくらい先の床をに視線を向ける。

ラマナは半眼は “虎の瞑想” だと言っていました。

強力な意識の修練ならこれだ、とでもいったニュアンスでしょうか。

 

 

これで基本的には自分の呼吸をひたすら意識するわけです。

吐く息、吸う息、これを見続ける。

 

様々な感情、思考が通り過ぎますが、それもひたすら見るだけ。

通り過ぎる思考感情に関して執着せずに、見ているだけにするというのがコツです。

禅宗ではヴィパサナは数息観とも言われ、吸う、吐くを数えてながら、思考と感情も見続ける訳です。

 

これがヴィパサナ。

 

限りなくシンプルです。

 

 

何をしているかというと、エネルギーを漏らさず、自分の内側からも呼吸を見る事によって、意識を自分の外側に逃がさない。

思考や感情を見続ける事により、思考感情などが存在する自分の内面的なスペース自体に意識を戻していく訳です。

 

始めはシンプル過ぎて中々落ち着いて出来ない。

そのために瞑想会の案内でも触れたダイナミック・メディテーションなどを併用します。

 

私の場合は、別のテクニックも座禅と併用したい方には案内します。

本来の「私」というのは、第一歩としては基本的に上記した自分の内面的なスペースの中心の事です。

内面的なスペースを見るには、過去ブログの「自分の主人は誰か?」で触れた第3の眼(サードアイ)を使って内面スペースを知るのですが、それでもサードアイの中心自体が分からない事が多いのです。

というよりも、自分一人でやっているとほぼ100パーセント中心を見逃します。

 

ですので、そこで意識の中心をハッキリと知るためにステート・オブ・プレゼンスという技法を併用します。

これに関してはネットの世界に情報は入れないので、現地説明になります。

image

 

こうした技法はグルジェフも教えていて、彼の場合は「自己想起」と言っていました。

 

これらをマスターしたとして、上記の禅の十牛図でこれらがどこに当てはまるかというと、図3の「見牛 - 行においてその牛を身上に実地に見た境位」にあたります。

ブログ「自分の主人は誰か? 悩みや苦しみから逃れる選択肢」で上げた「気づきに気づいている」という状態が、この十牛図の第3の状態。

私が言っている「私」とは「気づきに気づいている」ことであり、十牛図で描かれる「牛を身上に見た状態」の事に当てはまります。

旧約聖書の「われは在りて在るもの」とも重なります。

image

 

「私」が分かるとどうなるかというと、私の場合だとクンダリーニの上昇を伴って見たので劇的でした。

はじめての意識の爆発を経験したのです。

「私」でいる時というのは、ハッキリと自分自身にハマっている状態でいる事が分かるはずです。

自分自身の内面的スペースの広大さや尊さ美しさに打たれるかもしれません。

 

マインドフルネスや瞑想で言う“無心(ノーマインド)”の状態とは、この「私」のスペースを知覚するという事です。

「何も考えない状態になれたら無心だ」という考えは幼稚過ぎるし、考えを止めようとしていると本当に頭の働きは落ちますよ。

「私」のスペースと共にいる事で、マインドは落ち着いてくるという感じが正しい。

 

ここまででは充分ではなく、そのせっかく分かった「私」、せっかく捕まえた価値ある牛はすぐにどこかに逃げていってしまい、場合によっては行方が分からなくなります。

必要な事は、「私」が分かった時に、それを正当に評価する事。

どのような、どれくらい価値のあるものか自分で評価しないと人間のマインドは価値を認めようとはせず、簡単に手放してしまいます。

高額の宝くじが当たっていても、当選結果を見ないようなものです。

 

また、マインドにとって「私」とは、自分の主導権を奪いに来る敵なのです。

マインドはあなたが「私」を忘れてしまうように、あらゆる策略を仕掛けてきます。

ですのでむしろ「私」を見つけた後からの方が、本当の自己探求が始まると言っても良いかもしれません。

十牛図の4~8、までがステート・オブ・プレゼンスの修練。

これは必要なものです。

これが無いと、その後のスピリチュアルな成長は有り得ないからです。

 

8の状況まで行ったところで「私」は獲得され安定します。

十牛図だとそこから社会に戻って行けと言っている訳です。

私の瞑想会では、現代社会での生活をしながら「私」を獲得しようと考えている訳です。

 

十牛図自体が、何やら手の届かない世界のようにも思えます。

しかしむしろ今の乱世の時代を生き抜くには、こういう非常に現実的な精神性は身に付けておくべきものと私は考えています。

「これは普通の人には手の届かないもの。手に入らないのでは・・」などと考える必要はありません。

 

積極的に若年時から手に入れた方が、安全に生きられるとも思います。

今の時代は純粋なハートの人もどす黒いハートの人も混在しており、カオス状態になっています。

繊細なハートを壊されないよう守って生きるため必要なものも、マインドの中心である「私」なのです。

 

 

 
時間というものは非常に貴重なもので、人生の時間はあっという間に終わります。
無意識に生きているだけだと、私たちには「死」すらもないのです。
私達の自我は、外部からもたらされた情報の寄せ集めで出来上がりました。
死ぬとそれらの情報は、自分という枠組みから再び外部にリリースされるだけです。
残した貯金や財産が親族達を経て他人の所有物に変わっていくように。
リリースされて何も残らないのであれば、私たちの貴重なはずの経験も自分が死んだ時点で無かったも同じことになってしまいます。
そこに「私」がいないのなら、貴重な経験を維持してくれる主体もないからです。
「私」という意識の集合体が完成して初めて、ゴータマ・シッダールダのとなえた輪廻転生や「私」の経験というものがこの世とあの世を超えて生まれるのではないでしょうか。
その時に始めてわたしたちは人生で起こる様々な大変な経験、事象を超えられる可能性が生まれます。
そもそも人生で起こることは関係性や因果に基づくもので、それらを個人の力で変える事は難しいのです。
しかしもし「私」があったら、人生で起こってしまった事ではなく、それに「私」がどう向き合ったかという事の方が価値があると言えるようになるでしょう。
人間の精神性は「私」を持つことが始まり。
「私」を持ってはじめて “関係性” も作り始めることが出来るかと思います。
 

 

 

 

 

 

 
以上です。
 
 
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メンタルケア・コンディショニングにも高い効果。
メディテーション(瞑想)教室を開催いたします。

渋谷から田園都市線で1駅の池尻大橋駅。
駅から徒歩7~10の会場。

直接会場にお越しいただいて参加出来ます。

会場では「ユニオミスティカ」の表示で掲示されています。

9時開場です。
お気軽にお越しください!

5月の瞑想スケジュールは残り2日。

5/28(日) 9:00~

5/29(月) 9:00~

「サイレントダイナミック瞑想+ヴィパサナ」

開催場所

池尻地区会館、建物2Fの多目的室

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/002/003/001/d00004111.html
※画像6枚目が会場。

timetable

9:00~開場

9:20~サイレントダイナミック瞑想の説明

9:30~サイレントダイナミック瞑想

10:45~ヴィパサナステート・オブ・プレゼンスの説明

11:00頃~ヴィパサナ

11:40頃 瞑想終了

料金¥2500-

ダイナミック瞑想だけの場合¥¥1500ー

瞑想メソッドの説明はブログにて、
「5月のマインドフルネス・クラスの開催と、瞑想メソッドの説明」
https://ameblo.jp/deenakagawa/entry-12802118501.html

※動きやすい服装でお願いします。

ペットボトル持ち込み可。
ヨガマット持ち込み可。

クッションにこだわりある方はご持参ください。

瞑想開始前は、固形物の食事はお控えいただきますようお願いします。


★★参加方法★★

参加申込みの方は

nakagawaastrology@gmail.com

まで、下記内容を記載してご連絡ください。

①名前
②連絡先(メール、携帯電話)

当日に直接会場にて参加も可能です。

〈Web〉

「ダイナミック瞑想」 https://youtu.be/Q_PFlkHH7IA

(コロナワクチンにつきまして)

ダイナミック瞑想はブレス(呼吸法)を伴います。

コロナワクチン接種後3カ月経過していない方は、体調不良発生の場合に対応が出来かねるため、ご遠慮いただいております。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。

問合せ: nakagawaastrology@gmail.com

 

 

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