蠍座の極め方、葛飾北斎のホロスコープ | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

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占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。

 

 

電話占いヴェルニで電話鑑定してます。

 

原宿占い館塔里木(タリム)で対人鑑定しております。

 

 

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下記画面より予約入れていただければ、私の方から招待させていただきます。

 

 

 

 

 

 

出張で関西に行きました。

京都に2年ほど住んでたことがあり、行く度に友人に会ったり。

私のメディテーションの師匠も京都在住です。

昔住んでいたのは、この人に教わる事が目的でした。

私は相当の時間をメディテーションの追求に費やしました。

中々答えが分からないという気持ちでしたので本人的に仕方がなかった。

海外にも目ぼしい精神的指導者がいると聞くと会いに行ったり。

辺境にいる覚者だとそそられる。

そういう意味でモロッコのエルラシディアから入ったサハラ砂漠とかインドのハンピとかは充実してました。

 

ハンピは行ってみると当時のヒッピー・リトリートみたいになっていて結構凄かったんです。

 

 

モロッコはエルラシディアからサハラに入れたんですけど、今は空港まであるようです。

 

 

ここも言葉が分かったら長居したくなる人物が居て、ベドウィン達にも引かれましたね。

 

 

 

ホロスコープでこうしたことをしたくなるサインは、海外等に出かけるのは射手座や9ハウスが象徴的。

メディテーションのような何かを探求する事については蠍座などは強くなります。

私自身蠍持ちで行動形式は蠍座的です。

究極的なものを欲しがる。

蠍的な変容(メタモルフォーゼ)願望があるから。

蠍の究めるとか追及するやり方は「死と再生」というイメージです。

一旦ゼロ化する(一旦自分を殺す)→そこから脱皮、復活する(蘇生)し生まれ変わる。

清濁併せ飲んで落下し→底から深いものを引き出そうとする。

性的なエクスタシーにも繋がります。

蠍がセクシャルと言われるのはこうしたメタモルフォ―ゼ願望が根底にある。

潜在意識の底まで到達することで相手と一体化しようとします。

サインには蠍とは対照的な軽い感じの双子座のような柔軟星座だってある訳で、そういうサインからみると蠍の深さは想像しづらい領域かもしれません。

 

個人的に蠍座と一緒に牡羊座を持っているので新規開拓とか危ないところも行きたがり、2つ合わせて上記のような行動形態になる訳です。

気が済んだと思えると蠍座も落ち着くものですけど、新たな可能性を見出すとまた掘り始めたりします。

私の場合はリリスという感受点も絡んでいますが、それはまた別の機会に。

 

蠍座はこれまでにもブログで見て来ました。

 

 

 

イギリスのチャールズ国王も蠍座。

一緒に見たトラスは早々に辞めてしまいましたが。

 

 

今回京都では葛飾北斎の代表的版画である赤富士(凱風快晴)を購入しました。

北斎版画を買ったのは20年ぶりくらい。

 

 

前に買ったのは「神奈川沖浪裏」。

 

 

 

こういったものは例えば海外移住したとしても堂々と飾れるし、興味持ってもらえてネタにもなったり。

悪くないと思うんですよね。

 

版画の染料は昔のものは自然原料で刷られています。

現在は高価にになり過ぎて使えなくなっています。

50年前の版画だと貴重で、保存状態が良いとそれなりの金額になる。

 

よく京都で買うのは大書堂。

 

 

以前は寺町のボロボロな建物で趣がありました。

今は奇麗な店舗に変わってます。

購入する時に店主がおっしゃていたのですが、北斎が赤富士を制作した直後から現在まで、継続して200年以上赤富士(凱風快晴)は刷られ続けていることになります。

すごい事ですよね。

 

額もと思い今度は新宿の世界堂へ。

 

 

美大だったので世界堂も学生時代から通い詰めていることになるんですよね。
額装は相談しながらやってくれます。

 

 

今回は何かを追求するという観点から、葛飾北斎のホロスコープを見てみました。

 

 

葛飾北斎は蠍座で、何かを究めるという部分でこの上なく蠍座的な人物ではないかと思います。

 

ホロスコープ(時間不明でハウス、ASC、MC関係なし)

 

 

蠍座の太陽、水星、金星を持っています。

究極を求めるプロフェッショナルとして申し分ない配置。

しかしアスペクトまで見ると、画家としても人としてもじつは困難さを抱えていたのではないかと思うんです。

 

まず太陽に月がスクエア、自分が理想とする画家に中々なれたと思えません。

北斎は画工料自体高かったと言われているし北斎宗理の時は門人もいたので、画家としての一般的な評価は人生半ばにある程度手にしていたはず。

 

北斎の月は獅子座。

北斎自身の自分の芸術に対するプライドは、周りの予想を超えていたと思います。

そしてその月は蠍座太陽にスクエア。

北斎自身の気持ちである月は、いつまで描き続けても蠍座太陽に到達しないのです。

 

スクエアのアスペクトは占星術師によって見方が変わります。

オールドスクールな占い師ならスクエアの時点でポジティブな可能性は切るかもしれません。

私の場合もスクエアをネガティブに取るケースは少ない訳ではないです。

スクエアの厳しさの克服は、多少の努力くらいだとまだ難しさはあります。

でもダメとも限りません。

スクエアでもどのくらいどうやって頑張れば良いのかというお手本になるのも、北斎ではないかと思います。

 

スクエアは北斎の場合、

太陽と月のエネルギーが葛藤や否定を感じながらぶつかり合って緊張感を持ちます。

しかし何度もトライするトライ&エラーの末に、簡単には屈しない強靭なパワーを手に入れます。

北斎の月と太陽はこのタイプ。

安定した状況に甘んじたり流れに身を負かすような調和は苦手。

常時変化し状況を打開して、自身が目的とする理想に近づこうとします。

 

北斎の臨終の際の有名な言葉

「天が私の命をあと5年保ってくれたら、私は本当の絵描きになれる」

も、この太陽に限りなくあこがれる月の慟哭のようでもあります。

スクエアの使い方、克服の仕方で北斎以上の人は中々いないかもしれません。

グルジェフの提唱した

「意図的苦悩と意識的努力」

を北斎は自身の絵画修行にて実践したと思います。

 

 

 

天才と言われる北斎ですが、才能的な部分に関しても私は実はかなり苦闘したのでは無いかと思うんです。

能力発揮に努力を要する星の配置があるからです。

蠍座水星に水瓶座木星と獅子座海王星がスクエア。

能力的に大事な広がりや発展展開は、スムーズに運んだとは思えないところがあります。

 

蠍的にマクロに集中する画風は、マクロの中に宇宙を見るとでもいう感じで広がりは度外視しています。

蠍座がターゲットにロックオンする。

こだわる、突き詰める、追いかけるにはすごい集中力と精度を発揮します。

北斎の時代に下に置いてる作品のようなスーパーリアリズムの先駆けを描いてるとかあり得ないんですよ。

ゴッホとか後のヨーロッパの印象派が夢中になったのは当然かと思います。

北斎の肉筆絵画とか見てたら画家辞めてたんじゃないかな。

敵わないと思ったと思います。

 

 

 

イメージには大切な海王星も水星にスクエア。

北斎の画風は例えばシャガールが縦横無尽に作り上げた幻想的なイマジネーション世界と違い、海や山や森羅万象で先の「神奈川沖浪裏」のように現実を瞬間やマクロに見切った一応写実であっても、“これを描いた” というモデルがあります。

 

 

 

イメージだけで想像を膨らませて描くには苦労した人だったのではないかと思うんですよね。

構図と人物造形で現実を再構成して傑作に仕上げている感じがします。

 

幻想的なお化けだって、北斎のものは質感は現実的でユーモラス。

何かのモチーフはあったのではと個人的には思います。

 

 

引っ越し魔で一説には生涯93回。

ほとんど墨田区内っていう。

これは、火星に土星がここでもスクエアの影響です。

行動を決めるということをしたくなかったり規律や慣習は無視することもありそう。

その上で海王星にはトラインなので、自分がこうした方が良いと思ったイメージ的な影響を受けると移動してしまうといった感じだったのではないかと思います。

おそらく自分ではコントロールできなかったでしょう。

 

スクエアが状況を打開しようとすると、しばしば「~やり過ぎる」「無理する」ということに繋がります。

結果的に絵画では前人未到の業績を上げ、他方の生活レベルでは武士などとの危なかしいトラブルも起こったり。

こうした江戸の一風変わった “画狂人” 北斎の個性は、杉浦日名子の漫画にもなりました。

 

 

 

ホロスコープ的に言うと、私たちが知る北斎は先の蠍座に加えてそれを取り巻くスクエアのアスペクトによって生み出された感があります。

スクエアを克服したケースほど、その人の個性が生まれるアスペクトは無いのではないかと思わせるところがあります。

 

スクエアが持つ葛藤や否定感を克服することができれば、その人は簡単には屈しない強靭なパワー・コントロールを有する事になります。

信州にある北斎の肉筆画などは、画狂人というにふさわしい狂気じみたエネルギーに満ちて圧倒されます。

 

 

 

 

北斎が生きた時代は江戸。

画家としては激動の現代とは違い、平和に画業に打ち込める安定した時代でした。

その中で人生50年の時代に90歳まで生きたことも驚異的です。

スタミナのある蠍座ならでの人生だったと思います。

 

 

 

 

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