メンターから力をもらう、グルジェフのホロスコープ | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

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占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。

 

原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。

http://uranai-tarim.jp/teller/profile/147

 

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コロナ感染が中々収まってくれません。
変異種も国内に入れてしまったようです。
 
最近のコロナ関係のホロスコープのBlogはこちらでしたが、

この時出した時期が、8月あたりまでの冥王星スクエアと、11月終盤からの冥王星スクエアの逆行。

夏前までと冬場のコロナ感染に関しては、今年も要注意に変わりがなさそうです。

8月あたりでワクチンでの抑え込みと、スクエアからの開放時期にも重なりそうなのは救いですね。

 

今は大変な時で、この状況を乗り越えなければと思っている方が多いと思います。

自分がそうだと思う方がいたら、自分だけではなく同じ思いをしている人が今は沢山いることも考えてみましょう。

孤独感が多少は引きます。

 

春になり、季節が持つ情緒的な不安もあります。

 

 

コロナ感染だけでなく、コロナ失業からくるメンタル不調。

私が昔お世話になっていたエンタメ系のPもコロナ不況の影響がプライベートと重なり、先日から私もカウンセラー状態でした。

 

ホロスコープ的には牡牛座を天王星が進行中。

物質的金銭的な現実が変革される、これは避けようがなさそうです。

 

先の見えない時には、何度も危機を乗り越えたような目標になるメンターを心の中に持つことは助けになります。

多くのIT関係者や起業家の心中にスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクがいるように、象徴的レベルのメンター・イメージは力を引き出す事ができます。

 

 

自分の場合だと、20世紀の神秘主義者のG.I.グルジェフがいます。

 

 

彼はロシア革命や第二次大戦という人類史上最も困難な時代に生きました。

そんな時代でも、自分の望むことは実現したタフさと、神秘主義者としての常識を超えた力(基本は催眠能力)から注目される事が多いのです。

 

 

 

彼の人生を見ると、どう見ても困難と苦渋に満ちたもののはずです。

しかしながら強い存在感で、彼を苦しめたはずの困難や苦渋は影を潜めてしまう。

 

 

グルジェフの生まれた土地は旧ロシアのアレクサンドロポール、今のアルメニア。

ロシア革命の時に破壊蹂躙された土地で、グルジェフが敬愛していた父親は、革命に狂ったボルシェビキ達に惨殺されています。

今のイスラム国のように無差別に破壊的だった革命時のボルシェビキによる父親惨殺は、人間的な美点から父を敬愛していたグルジェフにとっては相当なショックだったはずです。

しかし彼にそういう記述は残っていません。

 

自分の弟子たちを連れてアレクサンドロポールからヨーロッパに逃れた時は、ボルシェビキが徘徊する中で、弟子達全員無傷で(時に川で海水浴すらして)悠々と移動しています。

 

自分の一族が、グルジェフの経営していたフランスの学院に逃げ込んできた時には、「モグラのように汚れた難民達だと思ったら自分の一族だった」とシニカルなユーモアすら交えて描写しています。

 

また、催眠術とエネルギーヒーリングで癌の延命治療もしていたらしいのですが、自分が事故で大怪我を負ったために彼の妻の延命治療が出来なくなり、先立たれています。

彼の妻と母親は使う言語が違ったのですが、生前の母親と妻は彼を挟んでベンチに座り、意思疎通していたと二人が亡くなった後に回想しています。

二人の親密さを連想させるエピソードですが、そういうことを二人の居なくなった同じベンチで回想する彼の内面的な強靭さにも私はショックを受けます。

普通は思い出さないようにするでしょう。

 

外的なショックは意識を覚醒させる方向に使い、

シニカルなユーモアでこの世の中と適切な距離を保ち、

意図的に苦悩することで自分の内面に葛藤を生み出し、それを自分の存在を確立することに利用すらしていました。

 

困難な状況を乗り越えるということは、「こうすれば乗り越えられる」という単純な話ではないのだと思います。

実際には困難な状況を、自分がそれを乗り越える内的存在感を「獲得するため」に使用する。

その結果のり越えられる(かもしれない)、ということではないでしょうか。

グルジェフレベルで使えると、困難も「商売をしている店の稼ぎ時の営業時間」のようでもあるのです。

 

彼の最後の著作のタイトルは “生は「私が存在し」て初めて真実となる”でした。

 

 

 

困難で大変な時は、自分の周りの状況は全て、自分の内側の輪郭を際立たせてくれます。

グルジェフはこういう現象を結晶化と呼びました。

そして、結晶化には結果があります。

 

間違った結晶化は、危険な影響力のある人物を作るともいっています。

彼の時代ですと、アドルフ・ヒトラー、スターリン、毛沢東などはそうでしょう。

彼等は皆、ある程度の結晶化をしています(皆が独裁者になるという事ではないです)。

 

他人の影響を受けにくい人は、結晶化に関してはセンスがあるかもしれません。

結晶化が起こるほど、周囲の状況の影響を受けにくくなります。

 

グルジェフのホロスコープです。

(いつものソフトでアレクサンドロポールが出なかったので他からお借りしました)

 

 

山羊座の太陽と月は強力です。

山羊座は決めたことは地道に守るし諦めません。

 

 

驚異に対処するという点では、蠍座の火星のタフさと集中力も影響力が大きい。

他にも神秘主義者的な水瓶座の水星や、超遠距離移動を可能にさせた射手座の木星金星など、納得しやすいホロスコープではあります。

 

しかしながらグルジェフの場合は、似たホロスコープを持っている人がいたとしても、同等の力を発揮できるとは思えないところに興味がうつります。

ホロスコープで見られるスケール感を超えている訳です。

そのスケール感をどう獲得したかという点で、グルジェフほど困難や葛藤を上手く使った人もいないかと思います。

したたかというか、筋金入りのエコノミストです。

 

憧れる人になりたい、あやかりたいという目標は、今のような時代には自己の内面維持に役にも立ってくれます。

物事は移り変わるのです。

であれば、自分にとってのより上を目指して動きましょう。

人間の心には、上を目指したい習性があります。

それに逆らっても一銭にもなりません。

 

 

 

 

 

 

 

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