占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。
原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。
電話占いヴェルニで電話鑑定してます。
恋愛相談でも切り出しにくいのが、性的な事かもしれません。
しかしながら、これは悩む当事者にとっては切実で、人生にも影響力の大きい事です。
悩む答えを見つけようにも、公の社会では今も基本的にタブーに属するので、考えるデータ自体を手に入れにくいのです。
Blogも下手に書くと下ネタになるので、気を使って客観的に書きます。
性的な事は、宗教が意外にスポットを当てている事例があります。
例えば、インドのデリーの近くにはカジュラホという寺院があります。
ここはヒンディー教ですが、世界でもっとも有名なタントラの寺院と思います。
寺院全体がミトゥナという男女が交合している石像に囲まれている訳です。
この手の寺院はカジュラホだけではなく、私は南インドに行った時偶然寄った田舎の観光地ではない寺院がミトゥナのあるタントラ系だったことがあります。
詳しくないですが、おそらくタントラが入った寺院は、インドでもそれほど珍しくは無い気もします。
男女が交合している石像の中は、寺院ですので祈りのスペースになっていて、広い空間がある感じ。
これがそのままタントラの概念。
性的な中にゼロ、無と形容されそうな神聖を体験できるスペースが存在するので、実際にセックスを使ってそのスペースに入ろうというようなエネルギーワークをする訳です。
ヒンディーだけではなく仏教の経典にも同じような教えを説いているものもあり、理趣経などは性的な快楽と悟りの極楽は似ているとか、色々言ってる訳です。
個人的には違うと思いますが、入口になる人もいるのかもしれません。
わが日本でも有名な名僧の明恵上人は、19歳の時に夢告を受けインド僧から理趣経を授かりました。
そこで「欲望は浄らかなり」の極意を知ったそうです。
こちらの河合隼雄先生の「明恵 夢を生きる」に詳しく、名著で私の愛読書でした。
河合先生は、「明恵は欲望を肯定しつつ戒を守ることに取り組んだことが偉大である」と言っています。
何故そんな戒律が必要かというと、私見ですが、欲望の快楽より悟りでの意識の爆発の方が圧倒的で意味があるからだと思います。
性的な事を肯定しすぎてそちらに走ると、無意識のエネルギーの流れが悟りに向かいにくくなる傾向が出るからではないでしょうか。
経典自体は色々あり、元々釈迦や古の聖者達が弟子や信者に語ったものですが、それが原理として誰にも通用するかというとそうではないのです。
語る聖者にも理解度の加減にバラつきはあるし、聞く人の個性やレベルに合わせて説明しているから違って当然です。
タントラの基本原理とは何かというと、融合。
溶け合うという事なので、ホロスコープ的にいえば基本象意は海王星です。
海王星はイメージの星でもあるので、セクシャリティはイメージに影響を受ける訳です。
恋愛にもイメージは大事です。相手の雰囲気など。
ハイブランドなんかがセクシャルなイメージを大事にするのは、守護星が同じからといえるかもしれません。
また、男女のセックスだけが融合かというと、そういう事では無い。
タントラの根本原理は個人と世界全体の融合であって、本当は男女には限定しておらず、性的なものはタントラの一部分です。
男女の方が肉体や脳で快楽物質は出やすいし分かりやすく、さらにスキャンダラスでもあるので、多くの人が魅力を感じやすいのでしょう。
実際のタントラのワークショップなどでは二人でハグしたままエネルギーを回したり。
このMVなんかは、近いものがあるかもしれません。
身体の態勢などは違ったりしますが。
一人の身体の中でも左右にエネルギーを循環させたりして、分割されたエネルギーを回して融合統一を図ります。
何故左右かというと、人間の左半身が女性性、右半身が男性性だからです。
慣れてくるとタントラを知らない人とでもエネルギーを回す人もいるし、自分でやろうとしなくても周りの波長が合う人とはそうなる人もいるので、その人の近くにいると性的な魅力(刺激)を感じるということは実際に起こることはあります。
やろうと意図している訳ではないので、現代ではトラブルにならないよう気をつける必要が出てくるのです。
ヨガでもチャクラを使ったエネルギーワークはしますし、中国の気功や導引ではクンダリーニ的な小周転大周転といった縦型のエネルギーの循環は作り上げます。
個人の中で完結させ個人を作り上げて行くのがヨガ的なアプローチとすれば、タントラは初めから個人と外部といったところに重きを置く点が違うかもしれない。
ヨガでエネルギーワークをある程度やった人も、性的なエネルギーは増します。
どちらがいいかは感性的な好みかもしれません。
それに性的な魅力が増すのはプラスになるとは限らず、先にあげた男女のトラブルも起こりやすくなる。
本人の本質的魅力ではなく、エネルギーを動かす力で関係が出来るのですから、ヒズミが後から追いかけてくる訳です。
ワークショップなどでは、実際にセックスを使うと別目的の会合になりますので、普通の場合はありません。
しかし私がインドに行き始めた90年代あたりは、まだサドゥー(行者)を、都市部を少し離れると良く見かけました。
そうした中で、様々な流派のサドゥーがいる訳です。
その頃に、実際にタントラのサドゥーに会った人の話を聞いた事はありますが、印象は良くなかったようです。
雰囲気が異様というか違和感がすごくて、近づきになりたい感じは無かったと言っていたのが印象的でした。
納得してしまうというか、そういう空気を醸し出す事になりそうな気がします。
現代でのタントラのワークショップはかなりソフティケートされたものなので魅力がある訳ですが、原始的なタントラとなると強力ゆえに異質なのではないでしょうか。
実際のタントリックなセックスだと、例えばヨガやメディテーション系だと、カジュラホの像のように交合したままほとんど動かないとか。
実際に身体が停止している方がエネルギーの動きは分かるし、エネルギーが循環すればそこに意識が向くのでエネルギーはさらに強くなる訳です。
過激さを求めるよりは、エネルギーに注視した性のが合う人は少なくないのではと思います。
西洋魔術でも性魔術をやりこんだ人はいて、有名なアレイスター・クロウリーなどは、魔術抜きの性も非常に好きだったようです。
どこの馬の骨とも分からない相手でも勤しんでいたみたいですし。
魔術より欲が勝っていた記述はクロウリー関係の書籍には多く、残念です。
ある種の研究熱心さはあったと思うのですが。
性魔術でよく利用するのは、性的なエクスタシーの瞬間的なエネルギーです。
エネルギー自体は純粋なものなので、エネルギーの放出に乗せて自分の願望や変革したいビジョンを儀式的にのせる訳です。
桁外れの欲求、欲望の強さですよね。
海王星的な融合を起こすタイミングを使って、自分の中のビジョンイメージを自分の外の世界に移すといった事が可能になると考えている訳です。
ホロスコープでその人の性的なものが分かるかというと、エネルギーの集中具合とか、どのようにそれをリリースしたがるタイプかは分かるところもあります。
集中的なエネルギーが強い星座や、受動性がつよい星座がある訳です。
後はそのエネルギーのリリースの仕方の好みなどを、ホロスコープの配置で見ます。
海王星は融合と言いましたが、他にも火星金星はそれぞれオフェンスとディフェンス的にセクシャルですし、太陽と月はもっと本質的。
蠍座はギュッと濃縮したエネルギーで、セックスはそのリリースにはうってつけなのでセクシャル全般で濃厚です。
エネルギーの強い牡羊座は一見オフェンス的にS気味に見られがちですが、エネルギーのリリースも激しさがあれば逆のM気味な志向性の人もいます。
山羊座はやはり地道で職人的だったりしますが、自分に視線が来るとディフェンスにまわったり。
射手座もエネルギーはストレートなのですが、ディフェンス好きでM気味な人も多かったりするようです。
双子座も蟹座もどちらかというと受けで、魚座はもっと受け。
乙女座が性的にも世話好きなのは普段でもそうだったりと、一般的な性格が読めればある程度性的な志向性も分かる訳です。
タントラ向きなホロスコープとかあるのかと考えると、太陽火星海王星蠍座でコンジャンクション12ハウスと8ハウスとかいれば、そういう方まだお会いしたこと無いですが、スピリチュアルはまずタントラから始めたら良いかもしれません。
性的なことをホロスコープで読む時も結局はネイタル配置で読む訳ですが、問題なのは社会的なパブリシティの影響が強すぎて、本人にも性的な事は隠された世界になっていたり。
そうするとホロスコープで読んでも、誰にも正解が分からない訳です。
結局は社会性とのバランスなのですが、どういう風に公と私の調和を保てるか試行錯誤も必要になる訳です。
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