リレーションシップと占星術① 要求と欲求の出会い | 占星術師 Dee Nakagawaの使える占星術 

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占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。

 

原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。

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占いの相談の中でも多い悩みが、相手との関係性の相談です。
恋人、夫婦、恋愛関係のまだ浅い相手、それに公のお付き合いでないケースもあります。
 
付き合っている相手と問題がある場合、たいてい一人で相談に来られます。
しかしながらその場合のエネルギーは、一人というよりも “二人のうち一人。ペアの片方” であることが多いのです。
関係性というものはリアルで、人生を大きく左右します
これについて書いてみます。
 
例えば恋愛のパートナーが「あの人、初めはそう言っていたのに!」と相手を非難し悲観にくれていたり。
「間違ってる。どうしてあんな事してくるのか分からない」と否定や恐怖にエネルギーを使ったり。
強い感情であっても相手がいないと成り立たない、エネルギーの流れのパターンが出来ているわけです。
 
 
リレーションシップ(関係性)の力学が分からないと、関係の縺れが解けません。
しかしながらリレーションシップというのは目に見えないので、分かりにくい。
 
たいていは、エネルギーを保持している「ペアの片方」がいます。
 
よく政治などで「ボールは今こっちにある。(あるいは)相手にある」といった言い方をします。
ボールを持っている「二人が関心を寄せている人間」が、「エネルギー(ボール)を持っている人間」です。
 
 
ペアのリレーションシップでは、エネルギー(ボール)を持っている側の、二人の関心が向けられた側の人が「力の持ち主」です。
 
では、どんな人が力の持ち主になるのでしょうか?
 
 
 
話が多少それますが、
 
ドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェが言い始めたのですが、
彼の著作「ツァラトゥストラかく語りき」によると、

 

ニーチェによると、人間の成長は三段階に分けられます。

ラクダ → 獅子 → 子供

 

ラクダとは、他人からの承認を求め、他人から期待されてるような自分になろうとしている人物。

他人が求める自分になる努力を惜しみませんが、最終的には疲れて絶望します。

 

獅子とは他者の支配に反抗し、自分を守る人です。

ラクダに疲れた人がなりやすいのですが、吠えて自分の縄張リを守ります(西洋占星術にも獅子座がありますが、獅子座が全員獅子の段階という事ではありません)。

 
子供は、意識的に自分の無垢を回復した人です。
現代の一般社会で出会うことは少ないでしょう。
ですので社会生活では殆どの場合、ラクダか獅子に出会います。
 
 
 
 
リレーションシップの「エネルギーを持っている側の人」の話に戻ります。
 
エネルギー(ボール)を持っているのが、上記の「ラクダ」の人であるケースは多いのです。
 
例えばラクダはこんな感じです。
ラクダAが同僚Bから、
同僚B 「あのさぁ、もう少し見た目に気を使った方がいいよ。時々(元気無いって)心配してる人がいるし」
ラクダA「えっ、そうかな・・・私、皆に心配かけてるかな」
同僚B「そう思うなら自分を変えてみたら。もっと背筋伸ばしてちゃんと前を見たら元気に見えるよ」
ラクダA「こう」
同僚B「う〜ん、緊張してない?」
ラクダA「一生懸命やってるけど私」
同僚B「それ誰でもそうだから。もっとニコやかにリラックスするんだよ」
ラクダA「・・・私ちゃんとできないのかも」
同僚B「いいからやってみなよ」
ラクダA「いいよ。私やっぱり何もかも無理だ」
 
こういった場合、力の持ち主はラクダAの方です。
自分の事にエネルギーを使えているのは、自分の話題が会話を独占しているラクダAの方。
会話にも「私」が頻出します。
同僚Bは自分のことにはエネルギーを使えていませんが、ラクダAとのやり取りはエネルギッシュに感じるはずです。
ラクダAが必要としている投影された上位者として、ラクダAに「与えている」感覚が持てるのです。
ラクダと上位者の投影をしている関係性。
禅タロットの「投影」そのままです。
image
 
 
ラクダは分かりにくいので長く書いたのですが、
 
獅子の場合。
例えば獅子が服装を注意されれば、「どんな服を着ようと私の勝手だし、気に入ってるんで!」と聞こうともしないでしょう。
反抗的だと指摘されても「自分の人生だし、他人があれこれ言うことを聞く必要ってないでしょ」とでもいうかもしれません。
 
獅子のほうが自分を持っているし、人として自立しているように見えます。
しかしながら、獅子も結局のところ「No!」を言う相手がいないと獅子に成れない。
外部とのつながりに相手が必要なことは、ラクダと変わりなかったりします。
 
ラクダは自分に要求を持つ同僚Bのような人や、その他にも自分に欲望欲求を持つ人を待っています。
それがラクダの外部との繋がりになるし、癒やしにもなるかもしれない。
獅子は一人になりたいと思っています。
しかしながら、ラクダが誰かを待っている事の変形に過ぎなかったりします。
 
このようなレベルで出会う相手というのは、似たレベルの相手が少なくありません。
欲求と欲求は2つの磁石のようなもの、あるいは2台の掃除機のようなもので、吸引し合うのです。
ラクダのケースでは特に分かりやすいのですが、他人が自分に対して興味や欲求を示してくれるのは、私達にとっては慰めでもありますよね。
でもこの他人も結局、自分に対して要求を持って関わってくるわけです。
そして他者の要求というものは、応え続けられるものではありません。
キリがないのです。
他人を欲するラクダや獅子と、彼らに対して要求を持つ相手との出会い。
これは欲求と要求の出会いでもあるのです。
ですので、初めは特に相性が良かったりします。
 
 
 
今回はほぼラクダと獅子に関することを書きましたが、西洋占星術的に言うとこれらは星と星座の組み合わせのバランスになり、どの星座がどうとか固定して決められるのもではありません。
アバウトな傾向として言えば、ラクダは柔軟星座的かもといった程度。
感受性の強い魚座や、尽くしてしまいがちな乙女座をお持ちの方は、成長のスタートポイントとしてのラクダを経験した方はいらっしゃるかもしれません。
 
獅子に関しては、サイン3区分での不動サイン全般にこの傾向はありそうです。
活動サインも獅子を良しとするキライはありそうですが、根本的には結局獅子もラクダの変形バージョンなのです。
 
リレーションシップを見るには、ホロスコープにしてもタロットにしても、このエネルギー(ボール)の持ち主を見極める必要があります。
 
ペアの片方だけを鑑定させていただくにしても、根本的な解決を望むなら、ニーチェの3区分でいう「子供」の次元にシフトしてもらうことが最善です。
 
 
 
今回のような見方の基礎は、「禅タロットは現代的なカード」でも触れたインド、プネーのOSHOラジニーシのメディテーションリゾートで学んだリレーションシップで、その見解は先駆的だったと思います。
私が知っているのは’90年代のリゾートですが、当時はエサレンのトップクラスがリードするグループが普通にあったりもしました。
世界中からあらゆるセラピストが集まっており、何でもあったといっても過言ではないと思います。
 
先にお伝えしたように、こうしたリレーションシップは形が見えないものなので、伝えていく必要もあります。
有益なものなので、占星術などにも活用していければと思っています。
 
 
 
 
 

 

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