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「メグ……!」
俺は反射的にメグを抱き締める。
そのとき、俺はある違和感を感じていた。
メグのカラダが冷たい……。
いや、この氷のような冷たさは何だ……!?
クーラーをかけた部屋は、多少は涼しくなっていた。
しかし、それでも強烈に冷えている訳ではない。
俺の胸に顔をうずめたメグが、ゆっくりと俺を見上げる。
えっ……?
メグの瞳が、真っ黒な光をたたえている。
そして、その黒い光はあっという間に白目を侵食して行く。
まさか……!?
「よう、ユート! 久しぶりだな……」
その声は……ブラックエンジェル!?
「あぁ、久しぶりに会えて嬉しいぜ……うわぁはっはっは!」
「お前……エンジェルはどうした?」
「エンジェル? さぁ、何のことだか……」
ブラックエンジェルは不敵に笑う。
その顔は、間違いなく夢で見たブラックエンジェルの美しい顔だった。
「メグは……ブラックエンジェルだったのか? ということは、お前はエンジェルだろ?」
「はぁ? 何のことだか……エンジェルなんて知らないぜ!」
「お前は……何で現れた? 俺を殺しに来たのか?」
「よく分かってるな……そう、その通りさ!」
そのとき、ブラックエンジェルの右腕が素早く動いた。