140novel(2014/8/27-「きょういく」 | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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「おやつ食べる?」
母の言葉。昨日も言ったな。

「・・・いらない」
階段 を上がろうとした時音がした。
「あ、電話だわ」
慌てて母のスリッパが脱げる。
「もしもし」

耳を澄ます。学校から?
「はい。明日3時ですね?」
なんだろう?

そういえば昨日カウンセラーの先生が辞めた。


いや違う、私が辞めさせた。

*************


「ねぇあなたのこと教えてくれる?」

馴れ馴れしい女。初めの印象。

「見て私の子供。もうすぐ立つよ」
画像見せなくていいよ。

「面白いよ。うちに来ない?」
ひつこい。ウザい。

「・・・うん。行く」

そうだ。きっとある。この女の弱点。

それをみつけてやる。

「何が好き?」

笑ってられるのも今のうちだよ。



*************

「いつ?」
「今日こない?」
「うん。きょういく。」

先生は嬉しそうだった。

「ね?可愛いでしょう?」
「はい。」

赤ちゃんを見せることで
私をきょういくする?


でも

わたしはあなたの大事なものを知りたかったの。

**************


やっぱりそうだった。
「命より大切か」なんて聞くまでもなく。
だからさらった。方法なんていくらでもあった。

あなたのたいせつなものをあずかっています。
かえしてほしかったらがっこうをやめてくださ い。


学校のパソコン、学校の紙。
私だとはきっとバレない。

赤ちゃんは子供がいない夫婦の家の前に置く。

「この子をお願いします」って紙を書いて。



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あ、大事な文章も忘れずに付け足した。

けいさつにはしらせないでください。
まもらないならこどものいのちはないです。


どっちみち殺すつもりもないし、できないのだけれど。

そして昨日。
先生は辞めた。
警察にも通報しなかったらしく
全く騒ぎにはならなかった。


「この間赤ちゃんを拾いましたよね?」
「それは○○先生の子供です。学校に連絡して下さい。」

せっかく子供ができて喜んでたみたいだけど仕方ないよね。


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3時。
お母さんと教室に入る。

そこには先生がいた。

「せんせい・・・辞めたんじゃ?」

すると先生はニッコリと笑った。

「学校に戻る事になりました。」
「一度は辞めたんだからOKよね?」


大人ってずるいな