140novel(2014/5/11-5/12「白い箱3」 | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

どこにでもありそうな小説を書いています。
コメントいただくと泣いて喜びます★

「今日午前8時20分頃港区◯坂3丁目公園ゴミ箱内に
男性の下半身と見 られる体の一部が見つかりました。
警察が現在身元を調べると共に死体遺棄事件として捜査中です。」
アナウンサーは淡々と読み上げる。
たった2行。
「お父さ んの身分証なんで殺された人は持っていたの?」
母は黙って目を閉じていた。

5/11

夜の公園。
ベンチに座ってた。
吐く息が臭い。
自分の息。
お酒くさい。
頭 が痛い。
瞼が重い。
頭を振って目を開ける。
首元を緩める。

え?ネクタイ?誰?私は?

ガサガサと音が聞こえてきた。
少し離れたゴミ箱。
人がいる?
目があっ た。
浮浪者?
手に何か持ってる。
「来るな!」
口から出た声は男の声だった。

5/11

臭い。お酒臭い。それに重い。ゆっくり目を開く。
やっぱり夢?
母の顔がそこにあった。
赤い顔。・・・そうだ。
昨日また母は夜出かけた。
「ちょっと叔父さんのところに行くから」
そう言ってた。
「ちゃんと勉強しなさいよね」しっかり念を押して。
母の寝顔。
笑ってる。
本当にお父さんの事心配なのかな。


5/12