黒い車の後ろの席に乗る。
この匂い、好きじゃない匂い。
「お母さんが
ね」
叔父さんの背中。父にとてもよく似ている。
「はい?」車のエンジンがかかる。
「警察に行ってる」
「え?」さすがに驚いた。
「ど、どうしてですか?」
何
も考えられない。なぜ?
「ゴミ袋から出たのは兄の、君のお父さんの・・」
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「で、でもまだ決まったわけじゃない」
叔父さんの声が震えた。
「どうい
うことです?」
全然わからない。
そうだ叔父さんはこういう人だ。
優しいけどどこか頼りない。
だからいまだに独身なのかもしれない。
「やっぱり俺の口から言
うよりも、ほら、もう着くから」
警察の看板。
ここにお母さんも来てるんだ。
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車を降りるとちょうどお母さんが警察を出てきた。
化粧もしてるのにひど
くやつれてる。
「大丈夫?」
私が近付くと驚いた顔。
「どうしたの?」
母の叔父さんを見る怒った顔。
「すまない。でももしもって事もあるし」
「どういうこ
と?」
するととうとう叔父さんは言った。
「遺体の一部が見つかったんだ」
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「えええ!」
「違ったわ!違うの!」
母が青い顔を強張らせた。
叔父さんを睨む。
その顔で私は少し落ち着いた。
「お父さんは出張じゃなかったの?」
「・・・仕方ないわね、そうよ出張じゃないの」
母はフッと息を吐いた。
「そうか違ったのか」叔
父さんも息を吐き出した。
「そう。でも持っていた身分証はあの人のだった」
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