140novel(2013/8/11-8/25「寝言」ほか | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

どこにでもありそうな小説を書いています。
コメントいただくと泣いて喜びます★

 「好きな人がいます」
「ステキじゃないですか」
「告白しようか悩んでるんです」
「どんな関係なんですか?」
「・・・まだ話もした事もなくて」
ネットでしか知らない人。
私には別の世界のお話。
「告白しちゃえば?」
「え!?」
私には関係ない世界。
「あの・・・」
その日私はいつもの道で声をかけられた。


8/11 「恋愛相談」
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「ではお会計を」
「あ、はい」
千鶴がバックから札束の入った封筒を渡すと女はそれを機械に入れた。
「確かに」
そう言って女は袋を千鶴に渡した。
「では再度ご説明します。
この中の薬をあなたがいつ飲むかは自由です。
建物の中は禁止区域以外入って構いません。
ただし・・外へは出てはいけない。二度と」


寒い。
壁も床も白い建物全体が冷蔵庫の様に冷えていて、
真夏の道を歩いてきた千鶴の体を急速に冷やしていく。
千鶴は白衣の女の後について行った。
「どうぞこちらへ」
中に入るとそこにはひとりの少女が座っていた。
あまりにもそっくりだ。
怖いほどに。

「こんにちは、私」

座っていた千鶴がそう、言った。


廊下を歩く。
すれ違うのは白衣を着たここの人間ばかりだ。
突然、ガシャン!と物が割れる音が聞こえた。
扉の向こうからのようだ。
扉には「関係者以外立ち入り禁止」の札。
当然のように鍵が掛かっている。
千鶴が扉に耳を当てると微かに声が聞こえた。
「もう帰らせてよ!」

3日が過ぎたが千鶴はまだ薬を飲まずにいた。
初めは気付かなかったこの施設の中も人達もだいぶ見えてきた。
「千鶴さん」
マスクをした女性職員の金子が声をかけてきた。
「はい?」
返事をすると金子は嬉しそうに言った。
「ビデオが届いてるわ」
「え?」
「もう一人のあなたからよ、見る?」

千鶴は頷いた。

8/18-8/25
「寝言3-6」
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