140novel(2013/7/25-7/31「黒い虫」他) | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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「私ほんとは1年前この世界に来たんだ」
眠ったと思っていたサエ子が突然話し始めたからイズミは驚いた。
カーテンの隙間から月の光がぼんやりと部屋を照らしている。
「何言ってるの?」
二人はずっと同じクラスだった。
小学校でもそして中学になっても。
「嘘だよね?」
イズミが聞いても返事はなかった。


7/25 「寝言」

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見上げた青い空に吸い込まれていく。
私の存在は薄くて軽い。
「ただいま」
小さく言った玄関にはまたあの靴があった。
黒い男物の革靴。
虫だ。
吐き気がする。
女の矯声。
「あはは嫌だー」
母に似ている声。
だがあれは母じゃない。
母の顔をした女。
私は逃げるように2階の自分の部屋のドアを閉め鍵をかけた。

7/30 「黒い虫」

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黒のちょっと薄汚れたバック。
いつも座るベンチにそれを見つけた時、可奈はビックリして近付けなかった。
でも亜紀は違った。
「危ないよ。変な物が入ってるかも」
「大丈夫だって」
亜紀は笑って言った。
「いい物が入ってるかもしれないじゃん」
「やめなよ」


可奈の言葉を無視して亜紀はバックを開けた。

「あっ!」
亜紀の叫び声を聞いて少し離れていた可奈は恐る恐るそばに行った。
「何だったの?」
可奈はバックを見ないように亜紀の白いシャツの背中を見て言った。
「見ない方がいいよ」
亜紀が振り向いて暗い声で言った。
「えっ?」
でも何でだろう。
可奈の見た亜紀の顔は嬉しそうでズルそうな顔だった。

7/31 「黒」