やっと会える、そう思って電車を待ってると彼からメールがきた。
「ごめん、待ち合わせ1時間遅れる」
いいよって返事して駅のベンチで待った。
寒い。今日は今年一番の寒さって言ってたっけ。
「遅れてごめん」と謝る彼。
「大丈夫待ってないよ」
私の嘘がバレるのはすぐだった。
手を握られたから。
12/7 「なんで手袋してこなかったんだろう」
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「ねぇ」「なに?」
「なんであんなとこにいたの?」
彼は女子トイレの床に縛られて転がっていた。
偶然見つけたボクがそこから助け出した。
友達と遊んでいた?
いじめじゃないの?
保健室のベッドの枕に顔を埋めて彼は答えた。
「君の考えてる通りさ。けど、君は何で来たの?」
「・・・そうじ」
嘘が下手だ。
12/8 「でも助かったよ」
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「なんか寂しい」女の子が呟く。
「寒くなったから?」
「うん、人恋しい感じ」
「あのさ」
「なに?」
落ち葉が風で舞った。
「僕じゃダメ?」
「え?」女の子は驚いて、言った。
「そういう意味じゃないの」
その時たくさんの落ち葉が男の子の回りに集まり、彼を埋めたんだ。
女の子の知らない所で深く深く。
12/9 「この時期の失恋はこたえるんだ」
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綺麗なタオルを引き出しから出した。
何枚かの白いタオル。
男はそれであちこち拭いた。
掃除してるわけじゃない。
その証拠に部屋の壁には飛び散った赤い物があった。
男は最後に手にタオルを巻きドアを閉め家を出た。
「あははは」
男は突然笑い出した。
いつの間にか道路は白い雪で覆われていたのだった。
12/9 「白い雪で全てを消して」
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もう何もなかった。
財布には5円玉。
僕と弟は手を繋いで樹海に入った。
「お姉ちゃんお腹減ったよ」僕はもう3日食べてなかった。
空腹というものを忘れかけてた。
「お姉ちゃん!家だ!」弟が走り出した。
「お菓子の家だ!」
「えっ?」
弟は壁をなめた。
「チョコだよ、これ」
僕には家すら見えてなかった。
12/9 「お菓子の家」
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