140novel投稿(9/9-18) | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

どこにでもありそうな小説を書いています。
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「仕方ねぇな」目隠しが外された。
部屋の電気がまぶしい。何時間ぶりかに目が働く。
やはり車にいたおじいさん。
「こっちだ」手はまだ縛られたまま。
普通の家のようだ。
「入れ」
「え?これじゃあできないわ」
ちっ。おじいさんは仕方ないって顔をして手の縄をほどいた。
短い自由やっと手にいれた。

(9/9)"ワルデンシ⑭”
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トイレに入り鍵をかけた。
窓は小さかった。
でも出られる。
靴がないけどこれで逃げるしかない。
そっと窓を開け外に出た。
もうだいぶ暗くなっている。
とにかく逃げないと。
そして誰かに助けを求めるんだ。
塀に囲まれた庭を抜けた所に車がある。
でも私はそっちには行かず、塀を飛び降りる事にした。
 
(9/11)"ワルデンシ⑮”
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「おい!逃げたぞ!」男の声。
やはりすぐにバレた。
その声を聞きながら塀を飛んだ。
痛い。地面に打ち付けられる靴下だけの足。
でも関係ない。
例え足がもげても逃げるんだ。
待てって言われて待つわけない。
頭は真っ白だ。走る。見えてきたのは学校だった。
暗い中サッカーボールを蹴る音と何人かの声。

(9/11)"ワルデンシ⑯”
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教室に戻ると私の机がなかった。
にやにや笑う人達。
一人が外を指さした。
窓の下には私の机が転がっていた。

「これすごいよ」家に帰ると弟が古びた本を持ってきた。
「何その汚い本」
「拾ったの。名前が一杯書いてあるんだ。でね」
消しゴムを出した。
「今テレビで話してるこの人の名前を消すと」まさか?

(9/13)”名簿?”
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同じクラスの男子が言った。
「今日あめ降るぞ」
「うそでしょ。天気予報晴れだし」
学校帰り、頭にコツンと何かが当たった。
「イタ」
落ちていたのは飴。
ちょうどマンションの前。
上を見上げた。誰かが落とした?
「え?うわ」バラバラと降りだした。飴。
マンションからじゃない。空からあめが降っていた。

(9/16)"DROPS”
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 放課後、先生に残された。
友達は先に帰って、一人で教室で待った。
10分くらいして「遅くなった、悪いな」
そう言って先生が入ってきた。
「なんですか?」
先生はなかなか話しを始めない。
なんか変だ。
「実はな、お前の事を好きなやつがいるんだ」
「え?」
「俺なんだ」笑顔だった。
何なの?笑えないよ。

(9/16)"笑えない”
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電車に乗って知らない町へ行く。
駅前には小さな商店しかない。
降りたら何もない。
ただ歩く。
人もほとんどいない。
シャッターが閉まったお店ばかり。
きっと開店の日は輝いていたはずだ。
「いらっしゃいませ!」元気な声が聞こえた。
でも周りには誰もいない。
いつの間にか空は暗く濁り、雨が降り出した。
 
(9/18)"暗いまち”