140novel投稿(7/8-7/10) | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

どこにでもありそうな小説を書いています。
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"おとしもの"

朝ワイシャツとネクタイのサラリーマンだらけの駅。
まるで行進のように階段を昇る。
改札を抜けた一人から何かが転がった。
「あの、落としましたよ」
肩を叩いた。
「はい?」
振り向いた人には顔がなかった。
落ちていたのは鼻。向こうには目。
私は叫んだが声が出ない。
口が私の顔から落ちたから。
 
(7/8)
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”景虎さんの140novelより
「浮いてるよ」お洒落してたら言われた。
浮く って水に油分が浮くのと同じ意味?
だったら素敵。全ての美の根源は 反発 だから。”

「そうじゃないよ。君の体だ。
よく見てごらん。君の足を、靴を。
君は今地面に足が着いてないんだ。浮いてるよ。」
バレた。
今日は体中に浮遊剤を塗ってきたんだ。
靴にも服にも。
ボケットにおもりを入れて調節してるけど、
それを出したら空高く浮いてしまうの。
ね?オシャレでしょ?

(7/9)
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"赤い花"

録画のセットを忘れてた。
8時からの音楽番組。
大好きなバンドが出るんだ。だから急いで帰ってきた。
なんとか間に合ってテレビをつけた。
でもなんで鍵閉めてなかったんだろう?
いつもは閉めていたのに。
「誰ー?」
そう言って振り返った時には遅かった。
バンドの曲が流れた時、私の胸に赤い花が咲いた。

(7/9)
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"サスペンス劇場"

 「行ってくるね」
笑顔で彼が会社に行く。
「いってらっしゃい」。
遠ざかるBMWの音。見送った。
やっぱりだ。
昨日見つけた床のずれ。
剥がすと階段があった。
降りてみると薄暗い部屋。
そこにもう1つの冷蔵庫を見つけた。
開けてみた。
恐ろしくて目を背けた。
そこにあった物。
かつては人だった物。

その時頭上から声がした。
「みつかったんなら仕方ない」
彼の声。騙した?
階段を上がると彼は包丁を持っていた。
「君の事も飾るよ」
彼の目は普通じゃない。
私はポケットから携帯を出した。
「警察にメールしたよ」
「!?」
「ここの住所もあなたの事も」
「嘘だ!」
「早く逃げた方がいいよ」
賭けだった。

(7/10)