誰もいない公園、僕はブランコをこいでいた。
気付くと横に少年がいた。
「寂しくない?」と彼。
「寂しくないよ。気楽だよ。相手が僕をどう思ってるか、気にしなくてすむから」
「じゃあ代わろう」
「え?」
彼は僕のブランコに乗り換えた。
すると少年は僕になっていた。
僕が見る僕は、とても寂しく思えた。 (5/12)
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晴れていた。雲ひとつない青空。
僕はひとり、授業をサボって屋上にいた。
雀の鳴き声が楽しそうに飛び回っている。
僕はポケットからタバコを出して火を点け、煙を吐き出す。
「ダメ」後から女の子の声がした。
「今日は快晴なんだから、雲を作っちゃだめだよ」
そう言って彼女は僕のタバコを取り上げた。 (5/12)
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ずっとそばにいた彼に、彼女ができた。
そんな事、今まで考えた事なかったんだ。
でも、いいんだ、友達としてでも、彼の近くにいれたら、
それだけでいい、そう思っていたよ。
だけどある日言われた。彼女が嫉妬するから、さよならって。
なら、僕は男になるよ。
それならいいでしょう?
そばにいさせてよ。 (5/13)
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なかなか眠れない夜は、聞かせてくれたね、あの呪文。
風の音が怖くて眠れない夜に、
怖くないよって、力をくれた、あの呪文。
それを聞いたら安心して眠る事ができた。
時は過ぎて、もう呪文を聞くことはなくなったけど、
いっぱい呪文を聞かせてくれたね。
お母さん、ありがとう。 (5/13)
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あの頃は、自転車こいで、あなたと毎日一緒に学校へ行ってた。
ある日夜明けを見に、一緒に海に行って、
真っ暗な中、自転車を必死にこいで坂を登り切ると、
海を超えて太陽が顔を出した。
坂を下ったら、すごいスピードが出て、海に吸い込まれてた。
夏が近づくと思い出すんだ。
あなたに恋をしていた私を。 (5/13)
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