新雪に残る鮮血
逃げ惑う足跡
山に木霊する銃声

君が踏み入れたのは
神の領域
くすんだ瞳と
耳当てのせいで
君はこの汚れなき世界に気付かない

影を潜め
姿隠し
それは一瞬
息を潜め
狙い定め
命奪う


分かりあう友の懇願
濡れたその瞳で
真っ直ぐに君を見つめる

君が恐れる物は
信じる心
ただ理由もなく
愛される事
君は檻の鹿さえ標的にしている

心閉ざし
吹雪の中
人を隔離
神を恐れ
空に向かい
撃ち続ける


ロシアンルーレット
込めた弾は空砲と
みんな信じたのに


不意に戻る
愛の記憶
ほんの一瞬
人目忍び
涙流し
誰か愛す


血に染めた手
やっと気付く
その代償
今は消えた
あの温もり
愛されたい
空き缶灰皿にして
君が吸う煙草
そいつはもう時代遅れさ
俺はしかめ面でつぶやく


部屋の真ん中
君はギターをつま弾く
時折煙をくゆらせて


天井を曇り空みたいに覆ってる
煙を君は黙って見ている
その向こうに青空があるかのように
その向こうに未来があるかのように




向かいのホテルのネオン
天井の煙を
様々な色に染めていく
通りの猥雑を映して


吐き出してすぐ
何か占うように
君は一息でかき消した


天井を曇り空みたいに覆ってる
煙を君は黙って見ている
その向こうに七色があるかのように
その向こうに希望があるかのように




この街は偽物ばかり
窓を開け夜風を招き入れたら
消えてなくなる煙のように




天井を曇り空みたいに覆ってる
煙を君は黙って見ている
その向こうに青空があるかのように
その向こうに未来があるかのように
いつもの店で最後の言葉
少しくらい思いやりみせてよ
友達みたいに接してくれてたウェイター
困り果てて立ちつくしてる

せめてコーヒーくらい頼んだら?
すぐに目の前から消えるつもりなら
店先ですませて
自分の逃げ道考えたりしないで

にじんだ涙のせいで
あなたが最後に残していった
煙草の煙が目にしみない
しみるのは胸の痛みと
涙の落ちたジーンズだけ


いつものくだらないプライドで
傷つくのは自分みたいなふりして
愛してたよなんて
背けた顔でポーズだけの悲しみ

にじんだ涙のせいで
あなたの残していった
煙草の煙が目にしみない
テーブルの上のガーベラ
強い西日にうつむいてる


彼女を選んだ事くらい
とっくに気づいていたのにね
少し伸びた髪で隠して
黒い染みになってゆく
ジーンズ他人事みたいにながめてた


にじんだ涙のせいで
あなたの残していった
煙草の煙が目にしみない
しみるのは胸の痛みと
涙の落ちたジーンズだけ