訪問くださり
ありがとうございます♪
こむぎです。
初めての方は
こちらをお読みくださると
嬉しいです。
息子がコロナ後遺症になり
母がアルツハイマー型認知症と
診断され
心労に加え
介護や病院の送迎など
忙しい日々を送っています。
それに
仕事も大変忙しい時期で
目まぐるしい日々です。
そんな時に限って…
と言いますか
図書館でリクエストしていた本が
続々と貸出OKとなり
若干パニクっております。
私は本好きなのですが
ほとんど図書館で借りています。
話題の本などは
リクエストするので
順番待ちが多いと
ずいぶん経ってから
貸し出されます。
なので時期が選べません。
そして
忙しいからと
読まなかったら
次、またいつ順番が来るか
わからないので
とりあえず
隙間時間に必死で読みました。
こんなに忙しい思いをしながらも
読んでよかった…
と思えた本に
いくつか出会えました。
その中で今回は2冊
ご紹介したいと思います。
「宙ごはん」
この本は
主人公の宙(そら)という女の子の
成長物語です。
宙には
育ててくれた「ママ」と
産んでくれた「お母さん」がいます。
少し複雑な家族構成ですが
そんな宙が
小学校に入学して
お母さんである
花野さんと暮らし始めるところから
物語が始まります。
エピソードごとに
いろいろありながらも
美味しいご飯が出てきて
癒される…みたいな
ほっこりした話かと思いきや
もちろん
それもあるのですが
なんといっても
エピソードの一つ一つが
なかなか重たい。
親子関係
家族関係が
破綻しているエピソードばかりで
よくもこんな人ばかり
集めたなって感じなんですが
それでも重た過ぎないのは
宙が淡々と
いろいろな思いを抱えて
乗り越えながら成長していくのが
たくましいのと
美味しいご飯と
宙の周りにいる
優しくて温かい人の
おかげでしょうか。
一番印象的だったのは
ネタバレになりますが
パワハラを受けて
傷ついて
何もすることが出来なくて
うつ状態になってしまった人が
自分のために作られた
美味しいご飯を食べて
ポロポロと涙をこぼして
自分を取り戻していく。
それは思いのこもったご飯だから。
思いがこもった料理は
人を生かす。
かなり重たい
エピソードの中に
こんな暖かいシーンが
散りばめられていて
そんなギャップに
やられてしまうのかもしれません。
悲惨なことの連鎖もあるけど
優しさの連鎖もあるんだな…と
思わされて
読んだ後は
じんわり暖かい気持ちになりました。
著者の町田そのこさんの作品は
以前に
「52ヘルツのクジラたち」
を読みましたが
こちらも圧巻です。
2021年の
本屋大賞受賞作品です⬇️
もう一冊は
「汝、星のごとく」
こちらは
今年の本屋大賞受賞作品です。
多分
それでリクエストしたのだと
思うのですが
借りた時には
すっかり忘れていて
読み終わった後に
この本面白い〜❗️
と思って検索したら
本屋大賞を受賞していたと知り
やっぱりなーと
納得するくらい
本当に読み応えのある本でした。
これも
なかなかに重たいお話です。
瀬戸内の島で育った暁美と
転校してきた櫂。
共に家族関係が複雑で
重荷を背負っている高校生の2人が
惹かれあい
成長して
すれ違っていく
15年にも渡る切ない愛の物語。
久しぶりに
恋愛小説を読んだ気がしましたが
ただの恋愛小説ではなく
ヤングケアラーの問題など
重たくて強いメッセージが
これでもか…というほど
込められた作品です。
子どもは親を選べない。
それでも
自分の人生を
自分の力で生きていく。
そんな静かな力強さを感じました。
先が気になって
どんどん読み進めてしまい
気がついたら
一気読みしてしまうほど
面白かったです。
目まぐるしく
忙しい日々で
気分も落ち込みがちですが
それでも素敵な本に出会えたら
感動するし
本の世界に
のめり込むことができて
ちょっぴり幸せな気分にもなれます。
友達に
忙しくて、しんどい時に
よくそんな重たい本が読めるなー
と言われますが
心が重たい時に
重たい本を読むって
ショック療法じゃないけど
いいんじゃないかなーと
個人的に思いました。
それにしても
やっぱり本は
いいですね〜
