4か月ぶりの帰省。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。

4か月ぶりの実家帰省から帰ってきました。


今回は3泊4日という短い期間だったものの、電話やメールでどんなにやり取りを重ねるよりも、一目会える価値の方がどんなに高いかを実感する時間でした。


父の様子はと言うと、5月7日にタキソテールの投与(6クール目)を終え、副作用による全身のしびれと体力の低下はいつものこととして、前回1月の帰省時に比べ食欲は増し、状態は格段に良くなっているようで一安心。

副作用で夜眠れない状態からも解放されて、まとまった睡眠がとれるようになっているとのこと。
昼間は2時間起きては2時間床に入って休み、また2時間起きては2時間休み・・・というような過ごし方です。

以前は強い副作用と弱まった精神とをアルコールで紛らわすため、四六時中ヤケ酒に溺れていましたが、お酒の量も若干理性でコントロール出来ている様です。

減ってしまった体重を元に戻すのは厳しいようで、一気に年を取った感は否めないのですが、起きている時は病気を感じさせないほど良く喋り、良く笑っていました。


そんなこんなで、1日目は私が実家に着いた時間が夕方だったので自宅でのんびり過ごし、
2日目は父の外来診察に一緒に行き、
3日目は祖父の三回忌のお墓詣りへ。

最終日の4日目は、写真スタジオで家族の集合写真を撮影しました。


祖父の眠るお墓は富士山のふもとにあり、ドライブも兼ねて片道1時間半ほど。
墓苑で過ごした時間を含めて約7時間、父は体力を使い果たし疲労感が大きかったようですが、こうして家族全員でお墓詣り出来たことに感激し、涙を流して喜んでくれました。


私はお墓の中で眠るおじいちゃんに、まだ父を連れていかないでね、お墓の中に一人だけで寂しいとは思うけど、まだ父を呼んじゃだめだよ!とお願い。
ただ、正直おじいちゃんがお墓の中で一人寂しがっているとは思えず、おじいちゃんが亡くなった時に妊娠の判明した姪っ子(今回一緒にお墓詣りに行きました)がおじいちゃんの生まれ変わりのような気がするのです。

・・・こんなこと書くと、オカルトチックですけど!

なのでお墓詣りをしていて、おじいちゃんに呼ばれて父がもうすぐこのお墓の中に入るんだとか、そういう考えも全く沸いてこなかったのが、今振り返るとちょっと不思議です。


実際、当分父が入ることにならないことを祈ります。

だから次また会う父と、笑って過ごせますように。

次はまた一緒に、旅行に行けますように!