中村勘三郎さん。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


今朝のニュースで、食道がんを患い、今夏手術をしていた中村勘三郎さんがお亡くなりになったことを知りました。


まだ57歳。
昨今の平均寿命からすれば、まだまだやれることの沢山ある年齢です。

6月1日の人間ドッグで発見されたがんは初期で、手術は成功したというのに・・・

罹患が発覚してから、わずか6か月足らずの急逝でした。

その間中村さんは転院をl繰り返し、一度も退院することは出来なかった様です。


  手術以降、きっと大好きなお酒は飲めなかったんだろうな。
  大好きな食べ物も、満足に摂取することが出来なかったんだろうな。
  もう一度舞台に立ちたいと思い続けていたんだろうな。
  息子(中村家の跡継ぎ)や孫の成長を見届けたかっただろうな。
  肺の疾患でさぞかし呼吸がし辛く、辛かっただろうな。


今は勘三郎さんに父の姿を重ねて、まるで自分の父親のように彼の置かれていた状況を思い図り、家族の心情に我が身を重ねます。


父は村さんより1か月遅い7月1日に食道がんが発覚し、その時は手術も放射線治療もできない末期の状態で、手術の出来る人を羨ましく思ったこともありました。
けど、この病気には" 幸い "という言葉なんて無いということを、改めて思い知らされました。

父は抗がん剤治療や体力の消耗に悩まされつつも、今はまだ笑顔を失わずに生きることが出来ています。
でもやはり、いつなん時何が起こるかは分からない・・・



中村勘三郎さんに、心よりご冥福を申し上げます。