夫の優しさ。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


今朝早く、夫の出勤前に母から電話が掛かってきました。


主治医の先生が今日の夜、家族面談の時間を調整してくれたというのです。
父のいないところで主治医にズバリ余命を聞くために、昨日お願いしていたことが早速叶いました。


第一希望としては医師夫が一緒に行くことのできるあさって日曜日だったものの、主治医も多忙なのだから平日になるのは仕方ありません。



ちなみに姉は今日まで実家で過ごす予定なので、面談が今日になるなら母と姉と二人で聞きに行くと言っていたのだですが、姉は1歳4カ月の姪っ子を抱える4人家族。

さすがにそんな夜遅くまで付き合うのは無理でしょう。


・・・というわけで、母は私に同席してもらえないかと相談を受けました。



ただ、私は一昨日・昨日とお見舞いに行ってきたばかりで、明後日は夫と二人で行く予定でした。

片道3時間弱の距離なので、今日の夜も行くとなれば流石に今日中の帰宅はできなくなるから、明日帰ってきてまたすぐ明後日夫と日帰りという具合になります。


月末の転勤準備もある中で、さすがにここまで行ったり来たりは辛いなと考えていたら・・・

隣で電話の内容を効いていた夫が、今日は仕事を早めに切り上げるのは可能だと思うから、一緒に日帰りで行こうと言ってくれました。

それなら、車での帰り道に姉を送って帰ることもできるから、母、姉、そして私たち夫婦4人で主治医と面談が出来るのです。



なんて優しい夫なんだろう。。。


朝からじーんと胸が熱くなりました。




父の病が発覚してから、夫の優しさをしみじみと実感しています。


医師という職業柄なのか、話を聞くときやアドバイスをくれるときは冷静すぎると思うこともあるけど、私が冷静でいられない状態でも、私が落ち着くまできちんと付き合ってくれる。


そして、不幸にも父が亡くなってしまった場合、一人残る母をどうするのかとまで案じてくれる。

それに対して、今からすぐ子供を作って、孫の面倒を理由に私たちの家に母を呼び寄せればいいなと冗談半分言ってみたら、笑顔で「 それはいいね! 」と言ってくれました。


・・・その話が現実的か否かはさておき、本当に優しい夫なのです。



父の病に打ちひしがれる一方、こんなにも優しい夫に巡り合えたことの幸せを実感する日々。


人生、やはり悪いことばかりが続くわけではないようです。