抗がん剤について。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


父が初期治療で使用する抗がん剤のこと。

「 シスプラチン、CTP-11の併用 」になります。


シスプラチンについてインターネットで調べたところ、がん治療においては一番メジャーな抗がん剤で、延命効果もある程度認められているそうです。

ただ、副作用が強い薬でもあり、特に腎機能障害を引き起こし易いため、父が抗がん剤を投与する前に利尿作用のある点滴と吐き気止めの点滴を打っていました。


また入院して以降、父には紙とペンを渡され、トイレに行く度に尿量を図って記録するように指導されました。

これは、腎機能の状態を見守っていくためです。

抗がん剤投与前、毎回だいたい150ml~200ml出ている様で、この量は家族である私も注視していこうと思いました。



そして迎えた抗がん剤投与当日。

父は18時過ぎに夕食を食べ始め、抗がん剤の投与は19時から開始をするとの説明を受けました。

シスプラチン(商品名:ブリプラチン)を80ml、続けてCTP-11(商品名:トポテシン)を70ml。

当初予定では、今回の入院期間は2週間、その後1週間は自宅で過ごすというスケジュールです。



お見舞いには姉一家(姉と義兄、二人の娘)も来ていたので、再度合流した母も含めて総勢6人で、18時過ぎに帰宅することに。

全員実家に一泊予定です。

抗がん剤投与を始めたときの父の様子を見守りたい気分もありましたが、副作用が強く出るのは投与終了後の翌日だという情報もあり、病院を後にしました。



父は末期がんを患っているとは言え、ショックを受けている精神面を除けば、健康そのもの。

父にも、そして家族にも、これからどんな辛い副作用が、どんなに過酷な治療が、どんなに厳しい現実が待ち受けているのか、全く想像すらできない状況でした。