入院3日目。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


私も姉も実家に一泊したため、今日も母と3人で父に会いに行きました。

面会開始時刻の14時ぴったりに到着。


・・・抗がん剤の投与は昨晩4日に行っているので、早ければ既に、副作用に苦しんでいるかも知れない・・・


そう思いながら、恐る恐るベッドを仕切っているカーテンを開けてみると。。。



そこにいた父はベッドから起き上がり、胡坐をかきあがらTVを見ていました。

そして、訪問した私たちの顔を見て、「 おお? 」と声を上げる。

どうやら、今のところ「苦しみ」とやらは感じていない様子。



聞けば昨晩は21時からシスプラチン80mlを投与し、その後CTP-11を70ml投与され、その後はずっと腎臓を保護するための点滴を大量に打ち続けているそうです。


・吐き気止めの効果が出ているらしく、吐き気はない。

・だるさはなんとなく感じるが、それほどでもない。

・食欲だけ少し減退していて、さっきは食事を4分の1残してしまった。

・今朝、体重を測ったら昨日より数キロ増えていてびっくりした・・・等々。


体重が増えているのは、点滴を大量に打っているからだと思うし、これからいっぱい尿を出さなくちゃねと話しました。


また、昨晩はいよいよ抗がん剤の投与と聞いて気が張ってしまい、心臓がバクバク、なかなか眠れなかったとのこと。

このバクバク(動悸)も副作用なのか、ただ単に自分が怖がりだからなのかかよく分からない状態だった、少しはにかみながら話をしてくれました。

(男の人が痛みや恐怖心に弱いって本当なんですね・・・)

腎臓を保護するための点滴も打ち続けているから頻繁に尿意も催すし、点滴交換も数時間ごとにあり、今は副作用よりも気疲れの方が大きいのだと思います。


そして、眠れない間はやはり、もう仕事には戻れないということも考え始めたと、淋しそうに口にしました。



それでも。

姉は1歳4カ月の娘を連れてきたので、他の患者さんに迷惑が掛からないように談話スペースに移動をし、そこで家族写真を撮ったのですが、父はいつもと変わらぬ笑顔で写っていました。

しかも、身動きの激しい姪のベストショットを撮るために、「 何度も何度も撮って 」と指示をしてくるほど。

皮を剥いてタッパーに詰めて持って行ったメロンも、あっという間にペロリと平らげてくれました。

(しかも、モノ欲しそうな顔をしていた孫にも目もくれず!)



ただし、医師の夫いわく、シスプラチンの副作用はこれからじわじわと出てくるそう。


週末8日に夫婦でお見舞いに行く予定なのだけど、4日の夜に抗がん剤を打っていれば、7日か8日あたりが一番しんどい状況になっているかもしれないとのこと。

同じく闘病中の方のブログを見ていても、抗がん剤を投与して24時間以降に副作用が襲ってきている様子でした。



だから今日はほんの序の口。

父の抗がん剤との戦いは、まだまだこれからなのですね。。。