私が小学4〜5年生の頃に、当時ファンだった母親の影響でポルノグラフィティを聴いていた時期がありました。
その後いろいろなアーティストの曲を聴いてきた私ですが、あれから10年以上が経った最近、そんなポルノグラフィティの曲が懐かしく感じる年頃になりまして。
そこでメインで使わなくなったiPhoneに昔MP3化した音源を入れて聴いているのですが、同時にCCCDという厄介な存在を思い出したのです。
■幼少期〜CCCDへの戸惑い〜(笑)
2000年代初頭、CDにコピーガードがかけられていてパソコンに音源を取り込めないCDがありました。
初めてコピーガードという存在を意識したのは、小学4〜5年の頃に父親が職場から持ち帰ってきた仕事用のWindowsパソコンで遊んでいたとき。まさに自宅にあったポルノグラフィティのCDをWindows Media Playerで取り込もうとしたとき。
CDにデータとして記録されている専用のソフトウェアをインストールし、インターネット経由で認証をしないと再生や取り込みができないというものでした。(記憶が曖昧なので不正確な事実があるかもしれませんが)
レコードレーベルがソニーだったポルノグラフィティのCDは、レーベルゲートCD2という規格のコピーガードがかけられていました。(詳しくはこちらを参照)
それから小学6年にもなると近所のレンタルショップでCDを借りては、友人のパソコンやネットカフェのパソコンを使ってCD-Rに焼いたり、当時大ヒットしていたiPod nanoに入れて楽しんでいたのですが、そのときavex系列のレーベルのCDにもコピーガードがかけられていることを知りました。
avex系列のレコードレーベルのCDにかけられていたコピーガードは、CCCD(Copy Controlled Compact Disc)というソニーとは別規格のコピーガードだったのですが、これは当時から普通にWindows Media Playerで取り込むことができました。(詳しくはこちらを参照)
幼かった頃の私の経験上の印象では、
・avex=どうやら建前だけのコピーガード(笑)。何もせずパソコンに取り込める。
・ソニー=DVDなどと同じ強固なコピーガード。専用ソフトが用意されてはいるが一筋縄では取り込めない。
といった感じ。もちろん例外もあるでしょうけど。
※まあ当時もフリーソフトを使えばレーベルゲートCD2も取り込めt・・・ゲフンゲフンw
・・・そんな懐かしい記憶を巡りながら、Googleでいろいろと検索しているとこんなブログ記事を発見。
iTunesを使うと読み込めるらしい!
面白そうだったので検証してみました。
■使ったCD
今回はポルノグラフィティが2004年にリリースしたベストアルバム「PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S」で検証。
ベースのTamaが脱退して2人体制になる前にリリースされました(余談)
ちなみにレーベルゲートCD2に関するこんな紙が同封されています。
ちなみにレーベルゲートCD2のサービスが終了した現在、記載されているURLはアクセスできませんでした(笑)
ちゃんとコピーガードの規格atrac3のロゴも記載されています。
それではMacで読み込んでみます。
使用ドライブはLogitecのLBD-PUC6U3VBK。
macOS Sierra(10.12.6)、iTunes 12.8。
ドライブがCDを読み込みながらカタカタ音を立てて悩んでいたので心配でしたが・・・
認識したではないかー!!!Σ(゚д゚)
しかもデスクトップに注目すると、アルバムタイトル名と品番名がつけられた2つのディスクイメージがマウントされていて、
左はAIFF形式の音源ファイル。右は専用ソフトのEXEファイル(Windows上で使える実行ファイル)など音源以外のファイルが格納されていて、読み出し可能なのがわかります。(2つのパーティションにわけられているようですね)
でも昔はWindowsのエクスプローラーからCDドライブを開いても、(市販のDVD-ROMのようにディスク全体がコピーガードで暗号化されているので)AIFFファイルにはアクセスできなかったどころか、Windowsがフリーズして強制終了させるハメになって友達と本気でイラついていた気さえするのですが、現在アクセスできるのはmacOSの仕様なのか、OS側でコピーガードを解除するようになったからか・・・?
そこで当時の2chの書き込みを見ると、レーベルゲートCD2はWindows向けに作られたコピーガードでmacOSには効果がなく、本体内蔵のCDドライブとiTunesでわりと簡単に取り込めている様子が伝わってくるので、どうやらMacでは昔からコピーガードを突破できていた模様?
今でいう「w」を「藁」と表現していて時代を感じるw←
そこで(レーベルゲートのない)B'zの2003年発売のアルバム「BIG MACHINE」(CD-DA)を読み込ませると、当然マウントされるのは1つのディスクイメージだけでした。
中身は同じくAIFFファイルが格納されていました。
ちなみにコピーガードによる影響なのか、iTunesでの取り込み速度は3〜6倍速でした。
使用するドライブなどの環境にもよるのでしょうが、心なしか遅い印象を受けました。
ちなみに「オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用する」はオフのまま取り込めました。
あとなぜかiTunesのディスクアイコンをクリックすると、同じ内容のCDが2枚認識されていましたw
無事に取り込めました\(^o^)/
因果関係は不明ですが、CCCDの取り込みをしたあとMacの動作が不安定になり2回もフリーズしたので、再起動することを強くオススメします。
(このブログもSafariがフリーズして、途中で保存してなかった部分を書き直すハメになったぜチクショーw)
■レーベルゲートCD2とCD-DAを比較
余談ですがレーベルゲートCD2の盤面は、CD-DAと比較して色ムラがないのが特徴です。
左はB'zの「BIG MACHINE」。
現在はCCCDは廃止されており、過去にCCCDで発売されたCDはCD-DA(普通のCD)として再販されているようなので参考までに。
■最後に
YouTubeには浅倉大介さんたちのこんな貴重なニコニコ生放送の映像までありました。
動画内の「誰がいけなかったんですかね?(笑)」っていう投げかけには思わず噴き出しましたがw
このようにレコード会社がアーティストの権利を守ろうとCCCDを採用したものの、CCCD採用後もCDの売上は伸びるどころか売上減少に歯止めがかからなかったようです。
のちにAppleがiTunes Music Store(現:iTunes Store)とiPodで音楽の聞き方そのものを変えてしまったことを考えると、CCCDが音楽産業の発展に貢献したとは言い難いですよね(・ω・`)
もちろん当時小学生だった私はCCCDはもちろん、空メディアが割高で時々ディスクに円形状の傷がついて読み取り不可になるMDは嫌いで、もっぱらCD-Rに焼くかiPodに入れて聴く派でした(笑)
中学生になる頃にはファンになったアーティストはCDを買ってコレクションしていましたが、基本的に視聴スタイルとしてはパソコンでMP3を作ってiPod nanoに入れて聴いていたので、CCCDほど厄介なものはありませんでした・・・
・・・そんな時代も今や遠い昔。
今ではYouTubeやApple Music、Spotifyなどで好きなときに好きなだけ自分の聴きたい音楽を無料(もしくは安価)で聴くことができる時代になりました。
でも基本はファンになったアーティストはCDを買って、iTunesに取り込んでMacやiPhoneで聴いています。
今でもCDを買う理由は特典映像が目当てだったり、旧作の場合は配信で購入するよりもAmazonやブックオフで中古CDを買ってMP3化するほうが、断然安価なんですよね。(シングルの最安値はAmazonなら送料込みで349円。ブックオフなら108円)
今でこそiTunesもDRMフリーになって同期可能な端末の制限数が廃止され、音質も256 kbpsになり、CDを取り込んでMP3を作成するのと同じように管理が楽になりましたがね。
でも私もときにはiTunes Storeで購入することもあります。
例えばB'zの場合だと数千円するベスト盤で、既に持っている楽曲はいらないけど新曲2曲だけ聴きたいときにバラ売りを購入したり、配信限定・配信先行リリースの作品を買うときに利用しています。
来月には新元号の発表も控えている平成の終わりに、懐かしいCCCDの話題をお送りしました〜
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
※おことわり※
この記事はあくまで個人的な使用用途でCCCDのコピーを検証した記事です。
著作権を侵害する目的でのコピーは絶対しないように。
では♪(´ε` )