去年の12月あたりから僕のiPhone 5sのバッテリーの持ちが悪くなり、寒い日に急激にバッテリー残量が減ったり、かと思えば1%のまま数時間iPhoneが使える・・・などの症状に見舞われていました。
一度電源が落ちるまでバッテリーを使い切り一気に100%まで充電したり、なんだかんだごまかしながら使っているうちに、最も酷い状況からは抜け出したものの、やはりradikoを聞いたりAbemaTVを見るといった、通信を要するアプリを使ったときのバッテリー持ちはよくない。
そこでふと考え直すとこの5s、もう購入から2年半になるんですよね。
そこでバッテリー診断ソフトとして有名なcoconutBatteryでバッテリーを調べてみると、
(解釈があっているか自信ないですが)新品時のバッテリーの容量に対する、充電可能容量を表す「Design capacity」の項目が83.5%まで低下。(冬場は70%台だったことも)
以下はAppleのバッテリーに関するサポートページからの引用です。
iPhoneのバッテリーは、フル充電サイクルを500回繰り返した時に、本来の容量の最大80パーセントを維持できるように設計されています。
つまり、上のスクリーンショットの「Loadcycles」(Appleの言うフル充電サイクル)の数値が819になっています。そしてDesign capacityの数値を見ても、バッテリーはAppleの説明通り正常に劣化していることがわかります。
ただ今回は単にバッテリーの容量が減っただけでなく、上述したような症状もあったので、バッテリー交換について調べてみることに。
■ Appleの公式修理サービスで交換する。
言うまでもなく最も安心・安全な方法。
修理代金は一律8,800円(税抜き)。
Apple Storeに持ち込むと、その場で修理してもらえてすぐ持ち帰り可能な場合もあるらしい。
ただ自宅から都内まで出向くことを考えると、交通費もバカにならないので却下。
■ 非正規の修理サービス店で交換する。
Appleからの保証は受けられなくなりますが、柏駅近くにある某店の場合、iPhone 5sならバッテリー交換料は4,800円+サービス料。
こちらも修理に数日を要するため微妙。自分で修理する勇気はないけど正規修理サービスより安く済ませたい人向け。
・・・とまあ調べてみたものの、ここはメカ男子。
自分で修理することにしました\(^o^)/
まずはAmazonでバッテリー交換キットを調達。
「iphone 5s バッテリー 交換用」などと検索して、トップヒットしたキットを購入しました。
![]() |
DIGIFORCE iPhone交換用PSEバッテリー 工具付 iPhone 5s用
3,456円
Amazon |
僕はドライバーなどがついてくる上のセットを買いました。バッテリーにはメーカーの1年保証がついています。
そして届いたのがこちら。
こちらのセットの工具でも充分ですが、ネジを貼り付けて保管しておくセロテープもあると便利です。
詳しい修理手順は当ブログお馴染みのiFixitで確認してもらうとして、僕が苦労したポイントをサラッと紹介しておきます。
吸盤で画面を持ち上げて開封する作業ですが、慎重に作業したため(撮影した写真の時刻を確認したところ)25分もかかっていましたw
これiFixitにも書かれていますが、画面と本体とのツメがかなり固く噛み合っているので、なかなか開けられません。ドライヤーで温めたりしましたが無意味です。とにかく少しずつ力を加えて開けるしかありません。
少し画面が浮いてきたら、そこにピックを差し込み、テコの原理でツメをパコッと外していくのですが、位置を確認せず画面の横などにピックを差し込んで力を加えると、画面が壊れかねないので気をつけながらやりましょう。
しかもSIMトレー側の画面のガラス部分とプラスチック製の縁が別々になって(iFixitの手順3のように)しまい、縁と一緒に画面を取り外す作業には本当に神経を使いました・・・
ただ吸盤を持ち上げつつゆっくり画面と本体の隙間を、プラスチック製のヘラで滑らせると下のように外れるので安心してください。
しかしバッテリーの両面テープ剥がしに失敗してしまい、ドライヤーで熱々に本体を温めてなんとかバッテリーを剥がしたのですが、作業に夢中になるあまり、iPhoneのアルミ筐体の切り口で指に小さな切り傷を作ってしまいました・・・
※ バッテリーは必ずプラスチック製の工具で取り外しましょう。
そしてバッテリーに新しい両面テープを貼って、本体に取り付け。
このあと逆の手順で組み立てをして、最後に画面を本体にはめる前にスリープボタン+ホームボタンで電源投入。(iFixitによると電源を入れるのではなく、リセットをするほうがトラブルがないらしい)
そして画面とTouch IDの動作確認をすると無事に動作!
無事に修理完了です\(^o^)/ヤッタネ!!
慎重に作業しすぎて2時間もかけてしまいましたが、これで今後も快適にiPhone 5sを使い続けることができます(^^)
いくつか困難に思えることもありましたが、想像よりは簡単に作業を終えることができ、そしてなによりiPhoneの芸術的な内部構造をこの目で実際に見ることができて感動しましたw
新品のバッテリーは、残量が10%以下になるまで消費してから一気に100%まで充電することで、残量表示が調整されて正常になるんだそうです。
ということで、フル充電が完了した19日の朝から使ったところ・・・
使用時間は8時間、スタンバイが25時間19分と見事に復活!!
(※バッテリー残量20%以降からは、低電力モードを使用。)
僕の使い方なら、ギリギリ2日は充電せずに使えそうな感じです。
本当に交換してよかったなぁと思いますね(^^)
そしてフル充電後にcoconutBatteryで確認すると・・・
完璧ですね!Design capacityもしっかり100%です!!
でも、こんなに手をかけてバッテリー交換をしたのに、3D Touchを搭載した新型iPhone SEが出たら、まんまと乗り換えてたりして・・・(笑)
【追記:2018年10月17日】
ここで交換から1年半が過ぎたバッテリーの様子を見てみました。
噂されていたSE2は結果的に発売されず、
2018年10月10日までメインで使った5sのバッテリー状態です。
Design capacityが89%まで減っていました。参考までに。
でも今は無事にiPhone 8に乗り換えたので、5sはこのままコレクションしたいと思います( ̄ー ̄)
では♪(´ε` )