ヴァイグレ 読響 シェーンベルク ペレアスとメリザンド(240614) | クラシックコンサート日記

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2024年06月14日(金) 19:00- サントリーホール 赤坂

□ウェーベルン:夏風の中で
□モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K. 414
□シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』 Op. 5

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ:ダン・タイ・ソン
読売日本交響楽団


最初は、ウェーベルン 夏風の中で。

ウェーベルンの学生時代の曲。ウェーベルンの曲は聴きにくい曲が多いが、この曲はとても聴きやすい曲だ。12分くらいの曲であるが、かなりの大編成。

ヴァイグレは緻密な音楽を作る人ではないと思っていたが、予想外に精緻な演奏で、聴きごたえがあった。


次は、モーツァルト ピアノ協奏曲第12番。

ピアノはダン・タイ・ソン。昔から日本では有名な人だったが、実演を聴くのは初めて。
純粋な感じのピアノの音で、このような音は初めて聴いただろうか。
モーツアルトが好きな人は楽しめたであろうが、どうも曲がいまいちおもしろくないし、ヴァイグレ/読響の伴奏は、平凡な感じに聴こえたので、少々眠くなってしまった。このような曲は、もう少し新鮮な表現で聴きたい。


休憩後は、シェーンベルク ペレアスとメリザンド。

この曲を初めて実演で聴いたときはさっぱり理解できなかったが、最近は聴くのがとても楽しみである。1年半前のメッツマッハー/新日本フィルはとても美しい演奏で、この曲の魅力に憑りつかれてしまった。ヴァイグレの指揮はウェーベルンの演奏がとても良かったので期待したのだが。。

どうも前半がまとまりのない演奏に聴こえたしまった。中盤あたりから日本のオケではめったに聴けないような厚みのあるうねるような官能的な弦の表現が聴かれたが、管楽器との一体感のある調和した響きには聞こえなかった。管の音が強く個々の楽器がむきだしの音に聴こえた。ヴァイグレの指揮はドイツ魂を感じる極めて激しいもので、演奏も私には激しすぎるように感じる。

4月のカンブルランの指揮では、オケのバランスが取れた極めて美しい響きに聴こえたのだが。。。


席は一階やや後方であるが、読響の音は私には大きすぎるように感じるので、来年からは二階で聴いた方が良いかもしれない。