ムーティ 東京春祭オーケストラ アイーダ 2日目(240420) | クラシックコンサート日記

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2024年04月20日(土) 14:00- 東京文化会館 上野


□ヴェルディ:歌劇《アイーダ》(全4幕)

アイーダ:マリア・ホセ・シーリ
ラダメス:ルチアーノ・ガンチ*
アモナズロ:セルバン・ヴァシレ
アムネリス:ユリア・マトーチュキナ
ランフィス:ヴィットリオ・デ・カンポ
エジプト国王:片山将司
伝令:石井基幾
巫女:中畑有美子

指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:東京春祭オーケストラ
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:仲田淳也


ムーティのアイーダ 演奏会形式 2日目。

一日目も素晴らしかったが、二日目はさらに素晴らしい。これほど輝かしく壮大で、イタリア歌劇の伝統を感じさせる素晴らしい表現のアイーダは、もう聴くことはないだろうと思わせる超名演であった。

一日目は2F右側B席で聴いたが、二日目は一階やや後方真ん中のS席。2F席では、打楽器や管楽器がより大きな音で聴こえてしまうのだろうか。とにかく強烈な迫力で聴こえたが、1F席ではオケ全体と合唱がバランスの良い音で聴け、かつ個々の楽器の音がクリアーに聴けた。演奏も一日目より透明で緻密な響きになったのではないだろうか。

一日目は、第一幕が音、表現がやや硬く、少々威圧的な響きに聴こえたが、二日目は全くそのような感じはなく、全幕通してしなやか、壮麗で輝かしい音が聴けた。第一幕終盤や、第二幕の凱旋行進曲以降の合唱も含めた壮大、輝かしい響きはそれはそれは本当に見事だった。

第三、四幕の豊かな感情表現も、感動的であった。

歌手では、アムネリス役のユリア・マトーチュキナが相変わらず素晴らしい歌唱だったが、一日目の歌唱が他の歌手に比較し突出して劇的な歌唱だったが、今回はもう少し感情を抑えた品格ある歌唱になったように感じた。アイーダ役のマリア・ホセ・シーリは一日目より声が出て、マトーチュキナとのバランスが少し良くなったようだ。

終演後は、会場のほとんどがスタンディングオベーションの熱狂的な拍手喝采。マトーチュキナとムーティへの喝采は特に凄かったが、他の歌手もそれなりにブラボーの声が飛んだ。オーケストラ、合唱が去った後は、ムーティのソロカーテンコール。ムーティが何人もの聴衆と握手を交わしていた。

今まで歌劇は殆ど聴かなかったが、歌劇の面白さに目覚めてしまったかもしれない。来年以降は、東京春音楽祭のオペラを全部聴きに行こうかな。春は、特に忙しくなりそう。。。