大野和士 東京都交響楽団 ブルックナー 交響曲第3番(240403) | クラシックコンサート日記

クラシックコンサート日記

ブログの説明を入力します。


2024年04月03日(水) 19:00- サントリーホール 赤坂

□アルマ・マーラー(D. マシューズ & C. マシューズ編):7つの歌 [日本初演]
□ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 WAB 10指揮:大野和士

指揮:大野和士
メゾソプラノ:藤村実穂子
東京都交響楽団


ブルックナーが聴きごたえのある演奏だった。

最初は、マーラーの妻アルマ・マーラー 7つの歌。
マーラー風の歌もあり、そうでない歌もある。聴きやすくそれなりに美しい曲である。

藤村実穂子の歌は、声が良く通った貫禄のある歌。透明感があり、時にかなりの声量を出していたのは、今まであまり記憶が無い。大野/都響の伴奏は透明感があるいい音がしていた。


休憩後は、ブルックナー3番。

この曲の実演を聴くのは久しぶりである。

第一楽章は、重厚感があり緊迫感のある演奏。第一楽章中盤あたりから、オケが憑りつかれたように猛烈に演奏しだし、立体感がある立派な響きになり、感動的であった。都響のマーラーやブルックナーの演奏はどの指揮者で聴いても、充実した響きで感心する。

第二楽章以降は、もう少しスタイリッシュな、やや一本調子な感じにになり、第一楽章ほどの彫りの深い響きにならなかったのは少し残念。

全体的に、僅か先へ先へといそぐ感があり、静かな部分がもう少しテンポを落としても良かったのではないかと思うし、三楽章、四楽章はやや金管が強めで少し腰高の音に聴こえてしまったが、聴き終わっての充実感はあった。

終演後の拍手は熱烈であった。


3月でサラリーマンを引退し、4月からは隠居生活へ。これから待望のコンサート行きまくりの生活を送る予定だが、自宅からコンサート会場まで往復4時間以上かかり、体力が持つか心配である。体を鍛え直すことも始めなければならない。まずは、今回の演奏で幸先良いスタートとなった。