後発医薬品なぜ普及しない? パート4
まだまだ続くよ・・・
後発医薬品なぜ普及しない? パート4まで来ました。
これまでの内容はパート1からどうぞ。
後発医薬品なぜ普及しない? パート2
後発医薬品なぜ普及しない? パート3
さてさて、パート3の最後に出てきた問題を掘り下げてみたい。
先発医薬品でまったく問題なく服用できていた人が、後発医薬品に変更したとする。
そして、後発医薬品の中に含まれる先発医薬品では使われていない添加物・・・
この添加物により、アレルギー反応を起こしてしまうというリスクについては考慮しなくていいのか?という意見を言う人もいるかもしれない。
しかし、これは本当に考えなければいけないリスクだろうか?
例えばこういったケースではどうだろうか?
もうそろそろ特許の切れるドネペジル塩酸塩(アリセプト)について考えてみる。
特許が切れて、ドネペジル塩酸塩(アリセプト)の後発医薬品も発売されたと仮定する。
仮にそのドネペジル塩酸塩(アリセプト)の後発医薬品の名称を、ドネペジル塩酸塩『Aメーカー』とする。
そうすると、ドネペジル塩酸塩(アリセプト)には、アリセプト錠、アリセプトD錠、アリセプト細粒、アリセプトゼリー、ドネペジル塩酸塩『Aメーカー』と5規格の同一成分の薬剤が存在する事になる。
ここで問題です!
元祖、アリセプト錠とまったく同等だといえるのは次のうちどれ?
①アリセプトD錠
②アリセプト細粒
③アリセプトゼリー
④ドネペジル塩酸塩『Aメーカー』
答え.①~④のすべてがアリセプト錠と同等である。
不思議に思うのは、アリセプト錠→アリセプトD錠への処方切り替えの時はまったく、問題にも上がらず・・・
当たり前のように、採用薬が切り替わる医療機関さえある。
不思議で仕方がない。
というのも、先発医薬品から後発医薬品に切り替える時に、やれ添加物の違いだ、医療機関へのフィードバック(どこのメーカーの後発医薬品に変更したか)が必要だと騒ぐのに・・・
アリセプト錠とアリセプトD錠も添加物違いますけど?
それはスルーでOKなんでしょうか?
例えば、アリセプト錠5mgとアリセプトD錠5mgで添加物を比較してみると・・・
アリセプト錠5mgの添加物

(結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、マクロゴール6000)
アリセプトD錠5mgの添加物

(カラギーナン、軽質無水ケイ酸、ポリビニルアルコール、D‐マンニトール)
パッと見ても添加物の違いは明らかかと思うが・・・
もちろん添加物が違うから問題があるとはまったく思わない。むしろ逆である。
先発医薬品であるアリセプト錠とアリセプトD錠を比べてもこれだけ添加物が違うのだから、先発医薬品と後発医薬品の添加物の違いなど些細な事ではないだろうか?
むしろ、同一成分で生物学的同等性が同じであるならば、先発医薬品、後発医薬品、剤形(口腔内崩壊錠など)に関わらず自由に、如何様にでも変更してOKと国が認めれば、後発医薬品の使用は爆発的に増えるかもしれない。
もちろん使用する事により、なんらかのメリットも医療機関に与えないと儲けの部分で普及が難しくなるとは思うが・・・
補足だが、アムロジン錠とノルバスク錠も添加物はまったく一緒ではないという事を、今回の件で調べてみて初めて知った。
ほぼ一緒なのだが、1つだけ違う。
アムロジン錠の添加物
結晶セルロース、無水リン酸水素カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ、デンプングリコール酸ナトリウム
ノルバスク錠の添加物
結晶セルロース、無水リン酸水素カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ、カルボキシメチルスターチナトリウム
デンプングリコール酸ナトリウムとカルボキシメチルスターチナトリウムで何が違うかは知らんが、違う事を知らないぐらいだから、まったく影響ないんでしょうな。
次回は先発医薬品メーカーの人が話す、後発医薬品のネガティブキャンペーン?について考察してみたい。
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