ショートショートと銘打って
その時々の思いを書かせていただきます。
何の責任も取れません。
なのでお読みになる方もどうぞお気楽に。
===============
ショートショートと言えば
やっぱ星新一でしょ
数ある彼の作品のうち
初めて読んだのが
「きまぐれロボット」。
実はねぇ
星氏には申しわけないけど
トイレに置いてあったのよ。
多分、犯人は兄だと思う。
便秘体質の兄はやたらと
長居をするので、きっと少しでも
トイレタイムを楽しく過ごすために
持ち込んだんだな。
で「何じゃこの本は?」と
手に取った私はあっという間に
その面白さにのめり込んでしまった。
それまではマンガしか読んだ事が
無くて、活字の本とはまったく
無縁だったんだけど
こりゃあハマッたね!
以後、星新一に夢中になり
既刊の本を貪るように読んだ。
彼の作品に心酔するあまり
中学校の作文に
「星新一は救世主だ」
などと書いた恥ずかしい過去を
今、思い出した
そう、それは懐かしい思い出。
それが最近、星新一の本を図書館から
たびたび借りるようになった。
何でかというと、おやすみ前に
ベッドで読むのに丁度いいのだ。
この年になるとね、そんなに長いこと
読書なんか出来ないのよ。
目がすぐにショボショボしちゃってね。
でも星新一のショートショートは
ス~ッと読めて
ス~ッと眠れちゃう
久しぶりに読む彼の作品は
相変わらず楽しい。
そして改めてその才能に脱帽だ。
和田誠のイラストがいい。
(全ての本が和田誠ではないけれど)
”エフ博士”とか”アール氏”とか
名前をカタカナで書くのもいい。
(F博士、R氏と書くより読みやすい)
この「きまぐれロボット」は
半世紀ぶりくらいに再読しているのだが
「そうそう!こんなオチだったわ」
と、結構憶えていたりするものだ。
しかし中にはひとつも記憶に無い
話もあったりして、そういうのもまた
新鮮で楽しい。
こんなに古い作品だというのに
今読んでも夢中になれるなんて、
やっぱり「本物」というのは
いつまでも色褪せないものなのだな。
図書館にはまだ何冊もあるから
当分の間は楽しめそうだ。
ただ、前に借りた本だという事を
すっかり忘れて、同じ本を何度も
借りてしまいそうな気がする・・・。
悲しいかなその不安は充分に
現実味を帯びている