「光る君へ」第15回#2~あれ?こんなところに源氏物語? | 前世はきっと平安貴族

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歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

前回書ききれなかった

感想の続きを

こっちに書くわね。

 

今回は色々なエピソードが満載で

見応えがあった。

 

その中でも「石山寺詣で」。

 

さわに誘われて石山寺に参詣に

行ったまひろは偶然にもそこで

寧子に出会う。

 

蜻蛉日記の作者である寧子は言った。

 

「私は日記を書く事で

おのれの悲しみを救いました。」

 

この言葉がまひろの心に強く響き

「書く事」へのきっかけと

なったようだった。

 

石山寺で月を見上げながら

物思いにゆけるまひろ・・・。

 

「石山寺縁起絵巻」によると

紫式部は石山寺参籠中に

源氏物語の構想を得たとされて

いるので、これはその伝承を

意識したシーンに違いない。

 

 

またしても月だ。

 

前回書き忘れたが、一条天皇が

定子様に笛を披露している場面

でも満月が出ていた。

 

このドラマでは月が何かと

象徴的に使われる。

 

そういえば第一回のタイトルも

「約束の月」だったな、と

今思い出した。

 

次は一体どんな場面で

どのような月が出て来るのかと

ひそかに楽しみにしている。

 

 

話を戻そう。

 

蜻蛉日記の作者といえば

嫉妬のカタマリ

ヒステリー女

というイメージが強い。

 

しかしこのドラマの寧子は

そんな様子は皆無と

言っていいくらいだった。

 

ただひたすら息子・道綱を

夫・兼家に売り込むばかりで

私などは非常に物足りなく思って

いたのだが、ここにきて

 

あ、そう来たか~!

 

と合点がいった。

 

脚本家は当初から寧子を、

「まひろが物語を書く上での

重要なきっかけを与える存在」

として位置づけていたのだ。

 

そうすると嫉妬深いヒステリー女

では困るから、ずっとあのような

穏やかな寧子にしていたのだろう。

 

「光る君へ」で寧子が財前直見だと

発表された時は、どんなに

エキセントリックな演技を

見せてくれるのかと思っていたが

 

寧子が不機嫌そうな怖い顔

したのは、今回まひろとさわを

一喝した読経の場面が唯一であった。

 

 

という事で寧子、

お役目を果たして

今回で退場かな?

 

 

在りし日の兼家&寧子。

寧子いわく兼家は蜻蛉日記が世に

広まる事を望んでいたとか。

さすが懐の深さと度量の大きさを

感じさせますねぇキラキラ

 

 

 

 

それにしても石山寺で偶然

寧子に遇うなんて、源氏物語

右近(夕顔の侍女)が九州から

逃げてきた玉蔓一行と長谷寺で

運命の再会をする場面を彷彿させた。

 

しかし道綱がまひろの元に

しのんで来た展開には驚いた!

 

ところがところが、

相手がさわだったという

大失態を繰り広げる。

 

このあたりも源氏物語

「空蝉」を思わせ、さしずめ

さわは軒端の荻という役どころか?

 

道綱は苦し紛れの言い訳をして

逃げて行ったけど、光源氏なら

知らん顔して最後まで

やっちゃったでしょうね。

 

まぁその方が女性に恥を

かかせない事にもなるのか?

 

自分の元に道綱が来たのは

勘違いで本当はまひろが目当て

だったと知ったさわは

翌日すっかり不貞腐れて

「もう死んでしまいたい!」と。

 

この人大丈夫かなぁ~?

 

石山寺に着く前までは

「私たち、このままずっと

夫を持たなければ

一緒に暮らしません?」

なんてキャッキャ言ってたのに

 

実際に恋愛のチャンスが流れたと

なると、そのショックでこんなに

荒れるなんて。

 

むろん、まひろは悪くない。

 

こんな珍事で2人の友情が

壊れてしまわないよう

祈るばかりだ。

 

 

 

さて今回気になったのは道隆。

道長が訪ねて行った時に

「朝から身体がだるくてのぅ・・・」

 

はい!病気フラグ立ちました~!旗

 

アンタ酒ばっかり飲んでたじゃない?

まったく言わんこっちゃない。

 

駄目だよ~定子様が中宮になった

ばっかりだというのに。

 

頼むから長生きしておくれ悲しい

 

と言っても空しいばかり・・・。

 

 

 

今回はほっとする場面もありました。

 

ひとつはまひろの弟・惟規が

試験に合格して擬文章生になれた事。

 

久しぶりの明るいニュースで

為時の家は明るいムードに!

 

でもお祝いに琵琶の音色ってな~汗

 

寒い季節だったのか、惟規が首元に

マフラーのような布を巻いていたのが

オシャレでした。

 

 

もうひとつは明子。

 

大きなお腹を抱えてすっかり柔和な

顔つきになっていた事が嬉しかった。

 

第一子を身ごもった時

「こんな時にも笑わぬのだな」と

道長に嘆息された過去があっただけに

この度の笑顔にはほっとした。

 

兼家がもうこの世から消えた事への

安堵感からなのか?

それとも呪詛と引き換えにお腹の子を

失った事への後悔なのか?

 

いずれにしても今後は仲睦まじい

夫婦であってほしいものだ。

 

 

 

===まひろと三郎への独り言===

 

今回もまひろと三郎の接点は

何も無~~し。

 

だけどね、予告編を見ると

どういうわけか三郎がまひろを

看病しているような感じ?

 

「戻って来い!」とか言ってる。

 

これはきっと、疫病にかかるのね。

 

で、どうやってまひろと三郎が

また繋がりを持つようになったかと

いうと、私の推理では・・・

 

道綱が容疑者カギ

 

 

多分ね、来週のアタマあたりで

道綱が三郎に言うのよ。

 

「いやぁ、石山寺に行ったらさ、

母の書いた日記のファンだという

女人に会ってね~。

ちょっと可愛かったなぁ。

 

たしかまひろとかいう名前

だったよ。」

 

それを耳にした三郎!

道綱の余計なひと言で

秘めていた想いが再加熱メラメラ

 

という事で来週は

疫病にかかって苦しむ

まひろを三郎が助けるという話に

発展するのでありました。

 

 

・・・どうかな?これニヤリ