「光る君へ」第5回~マイ感想いろいろ | 前世はきっと平安貴族

前世はきっと平安貴族

歴史大好き!とりわけ平安時代をこよなく愛する私です。
こんなに惹かれる理由はきっと前世で生きていたからにちがいない。
源氏物語ネタをメインに、色々思っている事を書いてゆきます。あらすじとか一切書かずに自分の思いだけを強引に綴ってゆきますので悪しからず〜。

今回のサブタイトルは「告白」。

 

ドラマを観終わって、ああこれは

2つの告白だったんだな、と

感じた。

 

「自分は右大臣家の道長だ」という

三郎側からの告白

 

そして、

「6年前に母は道兼に殺された」

というまひろからの告白だ。

 

まひろは道兼に対する恨みつらみを

述べ、「生涯呪う!」とまで言った。

 

しかし、最終的には

「母を死なせたのは私のせいだ」

と言い、号泣した。

 

まひろ、辛かったね。

 

6年間ずっとその罪悪感を

持ち続けていたけれど、

多分自分でも無意識に封印して

いたんだと思う。

 

それが、三郎道長に思いの丈を

伝えるうちに封印が解け、

深層にあった自分の気持ちが

発露したのだろう。

 

あの日、道兼の前に飛び出して

取り返しのつかない重大な事態を

引き起こしてしまったという

罪悪感は、道兼への憎悪以上に

まひろを苦しめていたのだ。

 

告白のシーンにBGMは一切無し。

 

それゆえ言葉のひとつひとつに

重みを感じた。

 

とても良かったと思います。

 

こうしてお互いに胸のうちを

すっからかんにした道長とまひろ。

 

今後はどういう関係になって

ゆくのか楽しみですね~。

 

 

 

で、道長って”やる時はやる男”だった。

まひろの母を「虫けら」と言った

道兼に烏帽子も吹っ飛ぶグーパンチ!

 

 

この時道長が

「虫けらはお前だ~ッムカムカ

と言ったんだけど、それが

2015年の朝ドラ「あさが来た」を

一瞬思い出させてくれた。

 

あのドラマでは、柄本 佑扮する

惣兵衛が、自分の妻の事を疫病神と

言った毒母に対して

「疫病神はお前だ~ッ!」

叫んで包丁を振りかざしたのだった。

強烈な場面だったのでよく憶えている。

 

それにしても道兼の言ったセリフ、

 

「お前が悪いんだぞ。

お前が俺を苛立たせなかったら

あのような事は起こらなかった。

あの女が死んだのもお前のせいだ」

 

ひゃ~、すごい理論あせる

 

現代のDV男と一緒じゃん!

 

DVかます男って反省するどころか

「お前が俺を怒らせるのが悪い!」

って本気で言うらしいわよ?

 

もうほんとに道兼って・・・

ここまでひどいキャラにします?

 

でも今まで藤原道兼という歴史上の

人物を知ってる人なんて、相当

少なかっただろうから、

そういう意味ではこのドラマで

一躍認知度が上がって

良かったのかも?

 

演じている玉置玲央が上手いしね。

 

ただね~、何度も繰り返される

あの「血しぶきを浴びる場面」は

もう勘弁してほしいッス・・・。

 

あれはもう見たくないのえーん

 

 

 

さて、今回は特に異常な様子も

見せなかった花山天皇。

(ちょっと物足りなかったりして)

 

でも、強気の政策を打ち出した

わよ。

 

「荘園整理令」

 

目のつけどころが案外すごい。

頭はいい方なのよね。

 

これって実は時代を先読み

したとっても良い政策なのに

私利私欲にまみれた兼家らに

受け入れられなくて

とってもお気の毒。

 

その兼家なんだけど、

ご懐妊あそばした女御・忯子の

お腹の子を呪詛しようと企んだり

相変わらずの鬼畜ぶり。

 

この女御・忯子の存在が、今後の

花山天皇の人生において大変な

事件に発展するわけで、それを

思うと今からドキドキ。

 

本郷奏多のクレイジーぶりに

期待してますニヤリ

 

 

 

そういえば兼家は道隆の子を

「小千代」(こちよ)と呼んでいた。

のちの伊周の事?と思って

調べてみたらビンゴだった。

 

異母兄・道頼が「大千代」と

呼ばれていたため、伊周の

幼名は「小千代」だったんだね。

 

こういうお話って、好き。

 

 

 

あといつもの男子メンバー

(公任、斉信、道長、行成)4人の

シーンで、行成くんが仲間の間で

右往左往している様子が何とも

可笑しかった。

 

これは彼がのちに道長の腹心となり

真面目実直に奔走する姿を予言

していると見て間違いないだろう。

 

 

 

さて気になったのは

詮子の言ったひと言。

父・兼家との和解を勧める

道隆に対して

 

「私には裏の手がありますから」

 

裏の手って何だ?

気になってしょうがない!

東宮・懐仁親王の即位と関係

している事なのかなぁ?

 

 

 

「光る君へ」にはいわゆる

お笑い芸人たちの登場が目立つ。

今回はザブングルが出演したが、

ほんの数秒で消えたとは思えない

ほどインパクトが強かった。

 

 

なんだか感想があっちこっち

とっちらかっているけれども

今回1番笑ったのが

兼家、頼忠、源雅信の会合(?)

シーンでした。

 

雅信が言ったセリフ

「関白様、今日はお声が

違いますね、いつもとは」

に大笑い!笑い泣き

 

な~んだ頼忠、でっかい声

出せるじゃん!

今までの「声の小さい関白」

というアナタはどこへ?

 

そして、その頼忠が事もあろうに

ドド~ンと画面の正面に座って

いたのにもウケた。

 

それが後ろ向きなもんだから、

最初「誰だよコイツ?邪魔臭い

な~」と思ったら関白様でした。

 

普通、こんな風に手前の正面に

人物を配置したりはしない。

 

どんなに大家族のドラマでも

テーブルの正面側には絶対に

誰も座らないのが鉄則だ。

 

それを見事にくつがえした

この手法は、個人的に大変面白かった。

 

 

 

あ、そういえば道長の異母兄

道綱が出ましたね。

「蜻蛉日記」作者の母親と一緒に。

 

母親が嫉妬深さを出すのはまた

別の機会かな?

 

なので今回は特に感想は

ありませ~ん。

 

 

 

最後にもうひとつ、

ドラマの冒頭で

何やら胡散臭い修験者と

よりましの巫女が出て来て、

いい加減な祈祷をしたにも

関わらず、もらう物だけは

しっかりもらって帰ったけど、

 

あれは枕草子の

「すさまじきもの」の

オマージュでしょうね。

 

来週はついにその清少納言

登場するみたいキューン飛び出すハート

 

 

ダイトル「二人の才女」って

まひろと清少納言のこと~~~???