次の会社の業務をするに至り、電気系の基礎知識を復習しているが、どうにもわたしは基礎の基礎がどこかで抜けている気がしてならない。少なくとも、交流回路についての知識はあるにはあるが、全く理解していなかった。「電気が周期的にプラスとマイナス入れ替わるって訳分からん」程度にしか考えていなかった。それをそういうものとして流せればまた違ったのだが、生来理屈っぽいので「訳分からん」で済ませたようだ。
テキストを読み返していると、正直何が何やら分からない。
おそらく、基礎の基礎から教えてくれているのだろうが、その基礎が普段の生活から離れた知識のためか、全然ピンとこない。例えるなら、スマホの使い方の前にスマホの構造を詳しく教わっている気分。学習方法としては良くないに違いない。
計算式を見ていると、最終的にやっていることは電流・電圧・抵抗の算出に見える。
インピーダンスやリアクタンスとか言う単語に惑わされるが、それらも要するに抵抗で、「電圧=電流×抵抗」の式に当てはめているようだ。
問題は、その過程にある数学的な式変換が難しいこと。
よく、「数学はパズル」みたいなことを賢い理系の人達は言うが、わたしは公式の暗記が苦手でその変換も苦手である。数学の文章問題はLDを疑うレベルでできない。内容を整理して理解するのに滅茶苦茶時間が掛かるのである。
もっとも、それらを普段から練習して頭を使わずに出来るようになっているからこそ、賢い人は賢いのだろうなと思う。
おそらく、数学にも何かコツがあるのだろうが、そういうものを捉えられたことがない。
「数学がなければ人にできることは何もない。この世は数字に満ち、すべては数式で表せるのだから。」
– シャクンタラ・デビ
「もしも私が今から学問を学びなおすとしたら、プラトンの教えにしたがって数学から始めるだろう。」
– ガリレオ・ガリレイ
※以下のサイトから抜粋。
映画「オッペンハイマー」の中では、「数式は楽譜にすぎない。数学を感じる感性があればいい」みたいなセリフがあったような気がする。つまり、数学はピアノの演奏に通じるものがあるということだろうか?
分かることといえば、練習しないとできないということ。
交流回路を学ぶ前に「ユークリッド原論」を読んだ方がよいのだろうか……。