自動車で1時間半かかる新居へ通うにあたり、新しいCDを作るため、昔聞いてた曲を振り返ってみた。すると、(特に気にしていなかったのだが)アーティストが偏っている部分があり、「もしかすると、このアーティストの曲は自分の好みに合っているのでは?」と思い、Amazonで商品検索。そして、就職内定祝いとして購入したのが、このCD。アーティスト名「eufonius」のベスト「カリテロス」。
わたしが知っていた収録曲は以下の通り。
1.Apocrypha
12.光のフィルメント(高垣彩陽が歌うオリジナル版を知っていた)
23.Idea
24.メグメル
25.リフレクティア
わたしは素人なので、eufonius = リフレクティアと言われても納得する。
実際、アニソン好きにとっての知名度としては、1位がぶっちぎりで「リフレクティア」、次点で「メグメル」ではないだろうか?
前者は純粋に曲としての魅力。後者は当時「CLANNAD」が人気だったことによると思う。
一応、収録曲を一通り聴いてみたが、さすがに30歳になった今の感性では、手を打って賞賛するようなものはなかった。「14.この声が届いたら」と「20.melody melody」は何となく聴けたが、まあ、そんなところ。
聴いていると、eufoniusの魅力は「良い意味での声の軽さ・儚さ」にあると感じる。
これは当時流行った感動系のアニメやゲームの世界観をよく表現できるもので、自分が知るものでは、「1.Apocrypha」はヒロインが精霊、「24.メグメル」はヒロインが病弱といった感じ。作品を知ることで感動が増幅するような感じ。
対して「リフレクティア」は曲として独立した印象。アニメ「true tears」のOPらしいが、アニメの知名度に対して曲の知名度の方が高い。「リフレクティア」は長らくシングルCDくらいでしか入手できず、その過程で「true tears」の存在を知った人も多いのではないだろうか?
「12.光のフィルメント」は、高垣彩陽版のイメージを壊さないし、歌としてのレベルはeufoniusの方が高いと感じる。しかし、聞き比べてみると高垣彩陽版の荒さと声の重さの方が相変わらず自分好みだと感じた。今更だが、アニソンという分野に関して言えば、「歌手のレベルが高い=名曲」とはならないのかもしれない。
アニソンにはアニソンの独特の魅力がある。たぶん、歌詞が極端に抽象的とか、逆に具体的とか、何となくは分かるけど実際の共感性は低いとか、当事者気分で入り込みやすいとかそんなところ。あと歌詞はどうでもよくて、ただ盛り上がるだけのメロディに意味不明なものをくっ付けるロックなことができるのも魅力かもしれない。