先日、友人と夕食を食べに行った時のこと。
わたしが仕事を辞める理由についての話が出たが、それについて友人からこんな言葉が出てきた。
「子どもなんて何考えてるか分からないし、言うこと聞かないから俺は無理だ」
この言葉に対して、わたしは「俺の問題は子どもじゃなくて大人だ」と答えた。
まあ、それはそれとして、この言葉は
1.お前は大人の考えなら分かるのか?
2.お前は他人の言うことを素直に聞くタイプなのか?
というツッコミどころもあったが、それよりも子どもが苦手、あるいは嫌いな人はそういう風に子どもを捉えるんだな、とも思った。わたし自身は、子どもに対するストレスはほぼ0なので、彼のようなものの見方は難しいのだが、そういう考え方があるというのも当然と言えば当然である。
以前、わたしは「保育士は誰でもできる仕事」という考え方について以下の記事で考察した。
この中で、わたしは「保育士は誰でもできる仕事であるべき」という風に話をしたが、そもそも子どもが苦手、あるいは嫌いな人の存在を全く考慮していなかったと感じた。
その点を考えると、保育は誰でも出来る仕事にはなりえないのかもしれない。
まして、現代は自分の子どもを持つまで子どもとの関わりがないことも珍しくない。実際に自分の子を持ってみて訳も分からず子育てに突入する親も多いだろう。
しかも、周りが母親ならそれくらいできるでしょうとか考えていたら最悪だ。
子育てに関するジェネレーションギャップは非常に深刻な問題であるのに、未だにそのあたりがよく分かっていないし、そもそも分かろうとするアンテナが存在しない。両者はとっくの昔にわかり合えないところまで来ているのである。