ここ数日、労働しかしていないなとふと思った。



確かに労働は金を生む。
生活をするためには確かに金が全てだ。そのことについては一点の曇りもない。愛といわれるものだとか友情といわれるものだとかで物理的な人の形を保存することは出来ない。


そしてそれだけでは文化的な人間にはなれない。
文化的な人間になるためには努力というものが必要なんだろう。
労働だけしているのでは健康にさえなれないのが人間というもので、それはそれは弱いものなのだと実感が窮まる。



しかしなぜなのだろう。
決して私は悲観していないのだ。
これは果たして危機感が足りないのだろうか、それとも自分に意志が溢れているからなのだろうか。
アランは「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」と言った。
この言葉は今の私の「気分」そのものであるとしておこうじゃないか。
これ以上悲観して、今日の経済事情のようになってもしかたあるまい。




アランといえば、さきほどのダボス会議で麻生首相の演説中に引用された哲学者だが、アランといい、麻生首相いい、話を聞いていてとても気持ちよいのが印象的だ。
誰かは失言ばかり言うと首相を指差して笑うが、それはつまりマスコミが言うことが全てだと思っている人間なのだろう。


かと言って、インターネットに流れている情報が全て正しいとも言えない。

つまりは何が正しいのか、という観点からものを見ることになるのだが、当然、正しいものなど存在しうるわけがない。



逆転させて考えると「人が見、人が聞いたものを事実として捉える」ことはなんと貧しく、努力が足りないことか。
だから私は人が書いた誰彼の記事など評価しない。もっと正確に言えば、評価対象になることが出来ないのだ。

言うまでも無く、自分で聞いて、自分で見て、自分で考えなければ、何かを評価することは難しいだろう。

そして考えてこそ、民主主義を全うすることに他ならない。
その点では、WWW上にある演説の動画などは非常に参考になる。

例を挙げれば、ダボス会議で麻生首相が演説を行っていたとき、日本のマスメディアは何を報じていたかという点が最たるものだろうと思う。私は数年前からその現象に気づいてから、テレビというものは不要なものであると判断し、処分した。


麻生首相がダボス会議で素晴らしい演説を行っていた頃、日本のマスメディアは総じて当時の中川大臣の問題で埋めていた。
確かに中川前大臣の行動はほめられたものではないが、それで政治欄や経済欄を埋めることは果たして適当だったのだろうかと疑わざるを得ない。


マスメディアに何かしらの思惟があったのかはともかく、日本の首相が世界経済フォーラムに招待され素晴らしい演説を行ったことを殆どの一般日本人が知らない事実は恥ずべきだ。




きっとこれらの情報を判断することは労働では事足りないものだと思う。
絶えず努力し、私は分別というものを身に付けたい。


同年代で話される話題を聞いていると、恋愛について話していることがしばしばある。

「早く結婚して楽になりたい」
「もう何年も付き合っている彼氏がいるんだけど、この前イケメンとデートしたら混乱してきた」
「結婚はお金や仕事の問題もあるし、やはり慎重になっちゃう」

それらの意見の是非はともかく、思うわけで。
ああ、なんだか現実味がないというか、違和感ばかり私の頭を漂うなあと。

私も早く色恋について軽口を叩けるようになりたい。
・・・なんて本当にそんなことを考えているのか、私は!



MacBook Pro17inchをAppleStoreに注文出した。
やはりなんだかんだで35万円近くなった、この安くない買い物は私の生活にハリをもたらしてくれたみたい。

到着予定日は今月の10日!
もっと早く到着してもいいとは思うんだが、ここはそわそわしながら楽しく待つことにしよう。
穏やかな春の日射しを浴びながら、テラスなんぞで自分の世界に没頭しながら、好きなだけ小説を書きたいわ。

次は、引っ越し費用を貯金するターン。
やはり100万円は貯めたい。
・・・。
誰かお小遣いを下さらないかしら。なんてね。

まあ、MacBook Proに夢中になっているだろうから、案外楽に貯められるかも知れないな。
別々に住むことを告げた。
「そんなに遊びたいの?」
恋人はそう言った。

千代田区のある街で住むと告げた。
「ああ、あなたの親しい女性が働いているのも神保町よね」
恋人はそう言った。


ただの痴話げんかでしかないので、話をやめた。

結局は私が何をしたいのか、理解してもらっていると思っていたのに、
それは私の大きな勘違いだったんだな。

いや、今日分かったこの問題も、実は私にとって見ればどうでもいいこと。
あとはどれだけ相手に真摯でいられるかどうか、それしかない。

男女関係は常にそうやって生まれ、そして潰えていくのかもしれない。