休暇も終わり、またいつもの慌ただしい日常に戻る。
あっ、もうこんな時間!
残業で帰りが遅くなって、時刻は10時をまわっていた。
近所のコンビニに寄って買い物をし、店を出ると…
酒に酔った中年のサラリーマン2人組に絡まれた。
『ねーちゃん可愛いね~!飲み行かない?』
『ちょっ……!やめてください!』
『いいじゃね~かよ!』
『警察呼びますよ!やめてってば!』
次の瞬間―
『すいません!こいつ俺のツレなんで!』
後ろから腕を掴まれ引き寄せられる。
『チッ…!なんだよ!!』
そして掴まれた腕は離されることなく、歩いていく。
『あっ、あの…?』
『家どこ?』
『えっ…!?』
『だから家どこ?』
そう言ってその人は振り向いた。
あっ…!この前のサングラスの人…。
『送ってくから、家どこ?』
『あの…この前の…?』
『そう。この前お前にぶつかられて、しかも偶然隣の席に座った人だよ!!』
『あっ…!すみません…。』
『たまたまあんな場面に出くわして、このままほっといて帰れねーから、送ってく!わかった?』
『はい…すみません。』
『あのさっ!もしかして気づいてない?』
徐にサングラスを外す…
“……!!!”
『あっ、もしかして…嵐の松本さんですか…?』
『そう。決して怪しいもんじゃねーし、家行くぞ!』
そう言ってまた腕を掴まれ歩き出した。
翔ちゃんと同じ嵐のメンバーの松本潤…
『何やってる人なの?』
『あっ、保育士です。』
『いつも帰りこの時間なの?』
『いえ、今日は休み開けで仕事たまってて…残業で…』
『そっか…。お前さぁ、気をつけろよ!って…お前って言うのもなんだし、名前…』
『あっ、佐伯彩です。』
『どうも松本潤です…。』
「『プッ…!!』」
何だかお互い笑っちゃって…
家までの帰り道…
何気ない会話で盛り上がった…
『彩っていくつ?』
『25です。』
『年上かよー?』
『あれ?松本さんいくつですか?』
『24。』
『変わらないじゃないですかー!』
『松本さんってのやめない?彩の方が年上だし!』
『じゃあ…潤くん…?』
『携帯!教えてよ!今度メシでも行こう!!』
『…はい。』
一瞬、翔ちゃんのことが頭を過ぎった…
敢えて言うってのもおかしいよね…?
『ここです!ありがとうございました。』
『おぅ!また連絡するよ。じゃあな!!』
これが潤くんとの始まりだった…