飯田 里江子です。
子供の頃から、
思い込みの激しい生真面目な
性格で、ずいぶん挫折を
繰り返してきました。
自分の中に、評価が
0か100しかないのです。
当然、100の評価を得られる
ことってありません。
すると、ダメだー
って放り投げちゃう・・・
たくさんのことを放り投げてきました。
ですが、自分の責任として
できなくても放り投げられないことって
あります。
私は今、実家の家業である
電気と水道の設備工事店で
経理をして5年になります。
5年前、弟が代表取締役として
法人化するときに
経理として事務所をみてほしいと
頼まれたことが始まりです。
正直、不安でした。
大学卒業後、ずっと
事務職として
働いてきましたが、
経理の経験はありませんでしたし、
何よりも、祖父の代からの
設備工事店であった家業は、
15年ほど前に倒産してからの
再興でしたので、
経験のない経理担当では
銀行に借り入れ交渉ができるだろうか・・
資金繰りをやっていけるだろうか・・・・
ポジティブな思考は一切
浮かびませんでした
とりあえず、勉強せねばと、
様々な本を読みました。
セミナーにも行きました。
だけど、全然わからないのです。
経理むずかしー
会社の資金繰りは、私の知識が増えるまで
待ってくれません。
建設業は、完工まで期間が長く
なることも多いので
下請けさんに先に払って、お客さんから
お金をいただくのは、2か月後と
いうことも多々あります。
そのズレの調整に銀行に
借入を頼まなくてはなりません。
父と弟、職人さん。
3人で朝から夜まで駆けずり回って
現場をこなしている。
私も男だったら、現場にでて
手伝えるのに・・と何度も思いました。
現場は手伝えない。
経理はできない。
ダメな私・・・
もう負のスパイラルです。
だけど、これだけは放り投げられないのです。
みんなの生活がかかっているんですから。
二度と倒産させられないんです
幸い弟が、
会計事務所と顧問契約を
結んでくれていて
担当の方が帳簿の監査に
来てくださるので、
相談できる人がいました。
わからないことは全部質問し、
経理を理解しようとしました。
そのうちに、頭の中に
モヤモヤしたものがあるけれど
言葉に表せないことに気が付きました。
私に経理の根本的な知識がないからです。
そこからやっと、簿記の勉強を始めました。
さっぱりわからなかったけど、
これは投げ出さなかったです。
わからないでは済まない切迫感が
ありましたので。
2級の簿記検定に合格し
3度目の決算を終えたあたりから
急に会計事務所の担当の方と
会話がスムーズにできるようになりました。
頭の中にあるモヤモヤを完全に
言葉にできなくても
ヒントになるフレーズをいうことができると
相手の方が拾ってくだるからです。
やはり専門的なことはこちらも少しは
知識をつけることが必要です。
そうでないと、日本語が通じません(笑)
経理の知識を積んで、会社を内から
支えるのが私の仕事。
そう思えるようになって、自分の中に
小さな自信が生まれました。
もっと、会社のために何かしたい！
そう思って始めた
インテリアコーディネーターの勉強。
それが、私に夢を与えてくれました。
廻り道ばかりしてきました。
だけど、それが私には
必要な時間だったのでしょう。
今は、それがわかります