ムーミンとパルナスとスナフキン | DEAN ~怪獣遊園地~

DEAN ~怪獣遊園地~

-古き良き時代にタイムスリップ!-
甘く懐かしい匂いと共に甦る
愛すべき“玩具”という名の友人達。



タカトクのムーミンセット あの愛しいキャラクター達を見事に再現しています。

1969年10月、名作「ムーミン」はお茶の間に登場しました。

日曜の夜7時30分から放送だったと思います。
親もお薦めの心温まるアニメでした。

「ねぇムーミン、こっち向いて・・」のフレーズが忘れられません。
何ともやさしい歌声で、歌に出てくるこんなノンノンみたいな
優しい女の子がいいな~などと思っていた記憶があります。
(それは多分再放送時だと思いますが)

因みにこの1969年はすごいアニメが放送された年でもあります。

中でも僕の大好きだったアニメが沢山放送開始されており、

「ひみつのアッコちゃん」「海底少年マリン」「ウメ星デンカ」
「もーれつア太郎」「忍者カムイ外伝」「アタックNO1」・・・
など
そして「ムーミン」が放送された10月は
「ハクション大魔王」、そしてそして!あの
「タイガーマスク」や「サザエさん」も放送開始された記念すべき
年だったのです。
数年前から続くアニメ黄金時代の真っ只中だったと思います。
(前年は「ゲゲゲの鬼太郎」「巨人の星」「怪物君」
 そして「妖怪人間ベム」が放送開始されましたし。)

前置きはさておき、このムーミンとは切っても切れない物が、
ムーミン放送時に必ず流れていた
「パルナス」のCMです。

「パルナス パルナス モスクワの味・・」という
あの独特の、もの悲しげな曲調が子供心にもすごくインパクトを
受け、異国の不思議なノスタルジーを感じさせる映像と共に
忘れられないCMとなっていました。
(このCMは「リボンの騎士」でも流れていた様です。)

先日車を運転していてあの懐かしい「パルナス」の看板のお店を
見つけ感動してしまいました。
お店自体は閉まっていましたが、何ともノスタルジックで時代を
感じさせてくれる看板でした。





それでは、続けて懐かしい「パルナス」のCM映像をご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=YKw4T_10sfQ


(別のバージョンもあったように思いますが)



そして「ムーミン」です。

見る者に夢を与えてくれる様な映像の素晴らしさは勿論のこと、
この愛しくも奇妙なムーミン谷の仲間達が繰り広げるドラマは、
不思議、ファンタジー、冒険、楽しさや喜び、怖さや悲しみ、
強さや勇気、そしてやさしさなどを様々なストーリーで僕達に
見せてくれました。
テレビをつけると自分もムーミン谷の住人となり、ムーミンと
一緒に色んな事を考え、悩み、そして喜んでいた様に思います。

僕達に道徳を、夢や感動を教えてくれたそんなアニメだったのでは
ないでしょうか。
だから今でも、ムーミン谷は僕達にとっての
もう一つの故郷のような気がしてならないのです。

キャラクターも秀でています。
パパ、ママでさえしっかりとした個性を持ち重要な位置にいます。
その他のキャラクター達もみんなそれぞれに独自の個性を持ち、
一人一人とても魅力的であった事がこの番組の人気の秘密の
一つではないでしょうか。

ミーとノンノンのお兄さんがどちらかというと憎まれ役で、僕も
嫌いでしたが、彼達が愛すべき人物だと感じさせるストーリーが
後にちゃんと用意されていたのもムーミンの良い所だと思います。

でも何といってもあの名曲と共に現れるスナフキンでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=67mvgPG9K1Q

http://www.youtube.com/watch?v=NyfLnZxilFc&feature=related

子供心にすごくカッコ良く思ったのを覚えています。
ムーミンを見た後、お風呂場でなぜかあのメロディを
口ずさんでいました。(もしくは口笛で・・・)

ニヒルでクールな風貌ですが、
困った時、いつもムーミン達を助けてくれる本当に頼もしくて
そして温かい人物でした。
その口調はとても優しく、そして説得力がありました。
孤独で何かを背負った様な、あの寂しげな表情も堪りません。
大げさかも知れませんが、
スナフキンに初めて男の美学の様なものを教えてもらった気が
します。

ですから今でも僕の心の中にはスナフキンが居るように思います。

だから幾つになっても僕は自由な旅人でいたいと
思ってしまうのかも知れません・・・